「天狗岩」から眺める「ゆるぎ岩」
「天狗岩」から眺める「ゆるぎ岩」
山友koumamaさんのご子息、kouくんの合格祝いを兼ねた鈴鹿合宿の２日目は、藤内小屋から国見尾根→国見岳→ハライド→割谷の頭→藤内小屋の周回です。 １日目（宮妻峡から鎌ヶ岳）のレポートはこちら→https://teppan2.blog.ss-blog.jp/2024-04-12
午前８時頃に藤内小屋を出発して国見尾根に向かいます。この尾根は昨年11月にも歩きました。その時は下りでしたが今回は上りです（koumamaさん撮影）
北谷を渡って尾根に取り付くといきなりの急登。
昨日の疲れが残る中、朝一番からの急登は堪えますね（kameさん撮影）
喘ぎながらの登りですが、ハルリンドウを見ると幾分気が紛れます。
１個所激しく崩れた地点にトラロープが設置してあります。ここは腕力で体を引き上げる。
1040mピークまで容赦のない急登が続く
”界”の文字が彫られた大岩に到着、村同士が土地の境界線を争った末の名残だそうです。
標高1040mの独標ピークに到着、ゆるぎ岩と天狗岩が見えますがまだ遠いです。
狭い岩の間を登ってすり抜ける地点、ここも腕力が要ります。
根っこだらけの道、前回ここを下ったときは気を使いました。
ようやくゆるぎ岩と天狗岩の真下に出ました（写真は天狗岩）
ゆるぎ岩に登るメンバー
天狗岩から釈迦ヶ岳
両岩の上からは御在所岳藤内壁が良く見えます。
天狗岩付近の稜線ではバイカオウレンがたくさん咲いていました。
国見岳奇岩のひとつ石門 上に乗る事ができます
他の奇岩のひとつ「桃岩」（kameさん撮影）
大岩が集まっている国見岳の山頂（koumamaさん撮影）
国見岳から鈴鹿北部の山々
登山道脇にはところどころハルリンドウが咲いていました
途中の青岳からの眺め。登ってきた国見尾根が見えました、奥のピークは雲母峰。
写真の地点から県境稜線を外れてヤシオ尾根に入ります
奇岩「きのこ岩」 松茸みたいですね
きのこ岩を過ぎてヤシオ尾根を腰越峠方面（東）へ（kameさん撮影）
谷間にわずかですが残雪がありました
三嶽寺跡・藤内小屋方面の分岐地点、ここは真っ直ぐ腰越峠方面へ。
こちらの稜線にもバイカオウレンがたくさん咲いている場所がありました（kameさん撮影）
腰越峠直前が激急下りです、転落しない様慎重に（kameさん撮影）
腰越峠を過ぎて間もなくケルンが立っています
ハライドの登り、ザレた斜面に点在する花崗岩を縫う様に進む。
ハライド山頂、風の通り道で背の高い木がなく眺めの良いところです。
必死に下ってきた斜面を振り返っているところ。後続の団体さんが続々と登って来るのが見えたので、山頂東にある静かな場所に移動してランチにしました。
ランチ後再びザレザレ斜面を下って腰越峠へ
乾いた場所ですがショウジョウバカマが咲いていました
腰越峠まで戻ってきました。計画では斜面を登り返しヤシオ尾根の分岐から藤内小屋へ下る予定でしたが、あまりの急勾配に恐れをなして峠から別のルートを選択。
峠から南へザレて浮き石だらけの危ない谷間を下降します。一応地形図に破線で示されていますが、荒れて踏み跡がない地点があり一般登山道と呼ぶには酷いルート（kameさん撮影）
谷底に下りて尾根へ登り返す地点が２個所連続してあるのですが、最初の登り返し地点を見逃してしまい、50mほど戻る羽目になりました。とても分かりにくかったです（kameさん撮影）
２度目の谷沿いの下り。ずいぶん荒れていますが、おそらく2009年の豪雨災害でこのような姿になってしまったんだと思います（kameさん撮影）
谷から登り返し、支尾根を乗り越えヤシオ尾根との分岐地点に到着。ここでしばらく小休止。
休憩後尾根道を下って「三嶽寺鐘突堂」の標識が立つ峠に出ました。ここから「割谷の頭」まで往復しました。
「割谷の頭」です。往きに国見尾根で見たものとセットとなる界石があります。”割”と名が付くとおり、村の境界線となった谷の源流域にあるピークです。
もう一度峠まで戻って、こんどは三嶽寺跡地を通って藤内小屋を目指します。
不動谷を渡渉すれば、あとは谷沿いのルートを500メートルほど下れば藤内小屋です。
なかなかキツい周回でしたが小屋が見えてホッとしました。
小屋のオーナーさんがボランティアのお二人にお礼の挨拶をしているところ
藤内小屋のトイレの壁に楽しいイラストが飾ってありました
参加メンバー全員で記念写真、オーナーさんシャッターありがとうございました。今回も大変お世話になりました（kameさん撮影）
下山途中で再びイワウチワの群生地へ、昨日よりたくさん咲いていました。
（山の防虫・防ヒル）
休日ボランティアでたまたま藤内小屋にいらっしゃった「イカリ消毒」のSさんから商品紹介です。
こちらが「ムシクリン不快害虫線香・太巻」アブ・ブユ・コバエなど100種類の虫に忌避効果がある線香（実際には120種以上でスズメバチにも効果があるそうです）
林業従事者の方が使う虫除け線香と言えば「森〇香」が知られていますが、より対応できる害虫の種類が多く効果的な商品だそうです。https://www.ikari.jp/goods/2309001.html
そしてこちらが線香用の『ムシクリン携帯ホルダー』。Sさん自ら開発に携わった新商品で、もうすぐ発売されるとのことです。雨に濡れにくい形状でカラビナ付。
おしまいはハイカーさんや林業従事者の強い味方、ヤマビル忌避剤「ヤマビルファイター」
teppanも何度か被害に遭っていますが、ヤマビルは吸血されても痛くも痒くもなく、シャツや靴下が血だらけになってようやく気づくと言う困った生き物。吸血されると１週間くらい痒みが続くのが一番いやです。
この商品は忌避剤（ディート）にウレタン樹脂成分が混ぜてあって、服やタオル等にあらかじめスプレーして乾燥させておくと雨に濡れても流れ難く、１週間ほど忌避効果が続くそうです。競合商品に「ヒル〇がりのジ〇ニー」がありますが、そちらはアルカリ溶剤、アルコール、ハッカ油などが主成分で水に流れやすく、効果の持続性ははたして？
ウレタン樹脂成分が入っているので、ゴアテックスなど透湿性のある生地は機能が損なわれるので使用しないこと。そんな場合はタオルやサポーターなどにスプレーしておいて、ズボンやスパッツの上から巻き付けて使うと良いでしょう。