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猿投山 カモシカと晩春の野草 2024/4/25 [山歩き・ウォーキング]

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 登山道脇で寛いでいたカモシカ



【駐車地】猿投神社北・登山者用第1駐車場
マップコード 30 621 769*83

 ゴールデンウィーク前の週休、山へ出かけていてばかりでは済ませたい家事ができないので、ハイキングオフの日にしようと思っていたのですが、どうにも体が要求するので? ”早朝からスタートして早めに帰ろう!ということで、計画なしで歩ける近場の猿投山へ行ってきました。

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 AM5:30 神社北にある登山者用駐車場をスタート。上下2段に分かれていて、上段はすでに10台近く車が駐めてありました。


 例によって植物の写真を撮りながらの歩き、御門杉登山口までの車道脇ではけっこう野草の花を見かけます。
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 キケマンの仲間は種類がたくさんあるので良く分かりませんが、黄花はキケマン・ミヤマキケマン・フウロケマンのいづれかです。


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 ニョイスミレ(ツボスミレ)


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 カキドオシ


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 スルガテンナンショウはマムシグサの仲間。壺(仏炎苞)の中にある棒(付属体)の先端がゲンコツみたいな形なのが特徴で、猿投山にはこの種が多い。


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 ハナイカダ
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 葉っぱの上に花を付けるユニークな植物


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 車道歩きを終えて御門杉登山口から100mほど登ったあたりで、先行の男性が ”そこにシカが居るよ” と教えてくれました。なんと登山道から2メートルと離れていない場所にカモシカが悠然と座っていたのでした。良く見ると角が片方ありません。

 これまでも何度かカモシカに遭遇(8~10mの距離)したことがありますが猿投山では初めて。この生き物は相手をじっくり見極めようとする習性があるようで、ニホンジカと違いしばらくジッとしている事が多いです。
 でもこの日会ったカモシカはちょっと違いました。一歩踏み込めば触れるくらいの至近距離にも拘わらず逃げようとしません。登山者は危害を加えないと知っているかの様でした。

 teppanが初めて野生のカモシカを見たのは20年以上前。バスの窓からでしたが、南アルプスの切り立った崖を駆け上がっていく姿でした。本来高山に居るべき動物なのに、近頃は里山に出没する様になりました。おそらく気候変動が原因で進出してきた他の生き物に住処を追われたからだろうと思います。

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 花が咲けば分かりますが、たぶんウスノキだと思います。


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 午前6:20ごろ大岩展望台に到着。まだ雲が多く遠くは見渡せません。


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 この季節になると日の出は北東寄りなんですね。


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 白い花を咲かせていたガマズミの仲間

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 裏側の写真、勉強不足でガマズミのどの種類だかは分かりません。


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 東の宮鳥居を潜って先へ進む


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 東の宮を過ぎてカエル石付近に差し掛かると、植林地の雑木が間伐されて明るくなっていました。以前とガラッと印象が変わりました。


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 ガスって何も見えなかった山頂を通り過ぎて陽だまりの休憩所。これまで見かけた事がなかった32年前の標識が掛かっていました、”干支の山”ですか、なるほど。


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 再び山頂をやり過ごして御嶽・恵那山・南アルプス展望ピークで休憩です。


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 三国山と折平山 御嶽山は雲の中でした


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 まだ午前7:30なのでモーニングかな?


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 しばらくすると恵那山の山頂が見える様になりました


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 椿の冠を乗せたカエル石


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 タチツボスミレ


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 登山道脇のマムシグサは全ての株の花が後ろ向きです、何か理由がありそうですね。


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 下山中にもう一度大岩展望台に立ち寄ると、雲がなくなって視界が開けていました。


 登山道脇は花が限られるので、途中から林道を下ることにしました。以下見かけた植物の写真です。
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 スミレに似た花だけど何だろう?帰って調べてみると、マキバスミレ(牧場菫)という海外からの帰化植物でした。


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 フジの花


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 つる性の植物が花をたくさん付けていました。これは ムベ(郁子)という植物。アケビの仲間でよく似た実が生り食べられるそうです。


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 天智天皇が狩猟に訪れた先で長命な老夫婦に会い、長寿の秘訣を尋ねたところ、”これを食べているからです”と手渡したムベを食され、「むべなるかな」=「もっともだ」と言ったのが名前の由来だとか、ホンマかいな?でも言い伝えとしては良い出来ですよね。


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 葉は小葉が5~7枚の掌状複葉。写真は若葉なので見た目が異なりますが、濃い緑で光沢のある葉になる様です。


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 独特な斑が入ったミズヒキの葉


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 ニガイチゴ


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 シャガの花を後ろから


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 さてこれは何でしょう?ショウジョウバカマの葉なんですが、先端をよく見ると小さな葉っぱがついていませんか?

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 いわゆるムカゴと同じで栄養繁殖で増えた子株なんです。葉の先にできた株が地面に根付いて増えるわけです。この植物は種子繁殖と栄養繁殖の二刀流です、面白いですよね。


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 4月も残すところわずかになってきました。駐車場に戻ると新緑が綺麗な季節に入った事を実感できました。
 

タグ:猿投山
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