【南信州】蛇峠山で ほうとう鍋 2023/2/2 [山歩き・ウォーキング]
蛇峠山 狼煙台跡の展望地から
蛇峠山を訪れるのは10年ぶりになります。
途中の馬の背まで車で行けますし、電波塔や雨量レーダ施設の管理車道が山頂近くまで通っていて野趣に欠けるので、あまり触手が伸びない山のひとつですが、馬の背と狼煙台跡地からの展望は素晴らしく、国道の反対側にある大川入山より質の良い眺めが堪能できるのが優れた点です。
国道153号線沿いにある治部坂高原の駐車場からスタート、他に駐まっている車は1台だけでした。
まるで花火が打ち上げられたみたいに見えますが飛行機雲です。地球が丸いことの証明でしょうか。
別荘地の中を行きます。
途中に水洗トイレがあって助かりました。手入れも良く行き届いていました。
葉を丸めて寒さに耐えるシャクナゲ。
閑散とした別荘地。夏だけでなく冬もここで休暇を過ごせばいいのに… 羨ましいteppanです。
別荘地を抜けて「いこいの森」入口、ここから山道になります。
気温はマイナス3℃でそれほど低くはありませんが、冬型の気圧配置で風が強いです。
雑木林の中をジグザグに登って行くと一旦車道に出ます。
少し車道を歩いてカーブの所から再び山道に。この先「馬の背」に駐車場があって、この車道も合流しています。
「馬の背」標高1,457m
平で長細い尾根の先端から良い展望があります。
国道を挟んで反対側にそびえる大川入山。この時期は山頂直下の斜面に点在するコメツガやシラビソが白くなって、笹原とのコントラストが美しい山です。
この日はまだ誰の足跡もなく私達が一番乗りのようでした。SNSで探してみると2日前に登っている人が数人居るようなので、この1~2日間のうちに雪が少し積もったようです。
フェンスで閉じられたNTT docomoの電波塔管理道の左側から登山道へ。入口の説明書きによると、”かつて蛇峠山には「蛇ヶ池」があって、雨乞い儀式の際に池の水が供えられた”と伝わるそうです。
全般的に緩やかな尾根道。積もった雪は乾いた感じでサラサラしています。アイゼンなどの滑り止めは着けず、やや急な地点はキックステップでクリアしながらの登り。
一旦車道に出る地点が2ヶ所あります。稜線に出ると風当たりが強くてさすがに寒い!
電波塔のあたりからは車道を行きます。
標高1600mを越えると霧氷が出てきました。
ススキに餅花の様な氷。
車道から南の眺め。奥三河の盟主明神山(左)に萩太郎山・茶臼山(右)
分岐を間違えてスネくらいの積雪の中を進んでいるところ、100mほど進んで引き返しました。
車道の終点に蛇峠雨量レーダードーム施設。
ドームの先にある武田信玄が使ったとされる狼煙台跡。ここから大鹿村、八ヶ岳を経由して甲斐まで情報が届けられたとのことです。
お隣の大川入山と恵那山、右奥の白いが木曽御嶽山です。
乗鞍岳をズーム
南アルプスの盟主・赤石岳と聖岳
左から鋸岳、仙丈ヶ岳、白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)
施設の横から一旦鞍部に下って登り返すと蛇峠山の山頂、斜面の木々に霧氷が見えます。
山頂の展望台は老朽化が進んで立入禁止になっています。
展望台横の山頂標識。近くに三角点があるはすですが、雪に埋もれて見つかりませんでした。
再びレーダードーム付近まで戻ってランチ、「てっぱん食堂」の開店準備です(^^
この日は信玄公にちなんで?山梨名物「ほうとう鍋」です。
まず手始めに鶏もも肉を焼きます。焼いてから鍋に入れるとより美味しくなりますよ。
ところで、面倒な鍋物をどうしてわざわざ冬山でするのかって?その理由は、昨年夏に手に入れたガソリンバーナーを雪山で試してみたかっただけです^^;
家で刻んで持ってきた野菜達を鍋で一煮立ちさせたら、
ほうとう用の平麺を入れ約10分茹でて、付属の味噌仕立てスープを入れてさらに2分茹でれば、
山梨名物「ほうとう」の完成!雪山で食べる鍋物は実に美味しいですね。
食後の紅茶用にお湯を沸かしている間にもう一度狼煙台跡から眺めを楽しみます。写真は木曽御嶽山で手前に富士見台が見えています。
中央アルプス木曽駒ヶ岳から宝剣岳・空木岳へ続く稜線。
南アルプス鋸岳と仙丈ヶ岳。
そして大川入山(中央)から恩田大川入山と恵那山へ続く稜線です。
ティータイム 写真のカラフルなテーブルは「ドッペルギャンガーアウトドア」の販売品。現在は頭文字をとってDODと言うブランド名に変わったので、このテーブルはレア物かも。同タイプの折り畳みテーブルは各社から販売されていて売れ筋の定番商品ですが、最初に企画製造販売したのはどこでなのでしょうか?
お店を広げてから約2時間、ようやく片付けが終わって下山開始。自分達が付けてきた足跡を追います。
車道から見た平谷村中心部。
遠くのポッコリした山は何かな?笠置山かと思いましたが、帰って調べてみると我らが里山「猿投山」でした。蛇峠山からだとこんな風に見えるんですね~ 寧比曽岳から見る形と同じです。
あっという間に馬の背まで下ってきました。平らな場所が駐車場になります。
ステンレス製の電子基準点。13年前に初めて見た時と変わらずピカピカでした。
馬の背を後にします。
笹原斜面の中を行く。シナノザサという種類だそうで、クマイザサ(九枚笹)とも呼ぶそう。
冬枯れの「いこいの森」から眺めると三角形で美しい大川入山です。
あっという間に別荘地まで下ってきました。
もうすぐ駐車場です。休憩が2時間30分で歩きが3時間30分という、歩いているのか?休んでいるのか?分からないようなハイキングでした(^^
昨年、治部坂高原観光センターが蕎麦屋「おにひら」さんになりました。この日は山鍋を食べたばかりだったので立ち寄らず。また次の機会にでもお邪魔しようと思います。
駐車場に着いて雪山鍋ハイクの終了です。
(あとがき)
実を言いますと… 今年初の雪山へ鍋を食べに行こうと思い、毎年恒例の奥三河・天狗棚にしようと考えていたのですが、平谷村にある酒屋さんにお気に入りのお酒が入荷したと知り、それを購入がてらついでに短時間で登頂できて、かつ温泉が近い山は?と言うことで蛇峠山になりました(^^
野球で言うなら「代打用員」扱いの蛇峠山でしたが、久しぶりに行ってみたら適度に積もった新雪で快適なハイキングが楽しめましたし、狼煙台跡地からの素晴らしい眺めにあらためて感動!忘れかけていた蛇峠山の良さを再確認できました。
こちらが某酒屋(まつのや)さん。南信州の酒蔵のお酒を各種取り揃えています。冬でも暖房しないお酒第一のお店です。
酒屋さんの向かいにある温泉施設「ひまわりの湯」でゆっくりお風呂に入ってから帰りました。
こちらが酒屋さんで購入したお酒。手前は明日に迫った節分用のお豆で酒屋さんでいただきました。
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