「IMCO自動炊飯シリンダー」でごはんを炊いてみる [モノ・道具]
アルミ削り出しで高級感のある「IMCO自動炊飯シリンダー」
”自動炊飯シリンダー”とはいったい何ぞや?冒頭写真を初めて見て用途が分かる人は誰もいないと思いますが、アウトドア用の火器(アルコールバーナー)で使うアクセサリです。
この自動炊飯シリンダーとは直接関係ありませんが、IMCO(イムコ)はオーストリアで特徴あるオイルライターを生産していたメーカーです。10年程前に生産を終了し、現在はその商標を日本の会社が引継ぎ復刻生産しているそうです。
ちなみに
teppanが唯一持っているIMCOライター(TRIPLEX JUNIOR) 保管状態が悪く錆びだらけですが^^;
この自動炊飯シリンダーとは直接関係ありませんが、IMCO(イムコ)はオーストリアで特徴あるオイルライターを生産していたメーカーです。10年程前に生産を終了し、現在はその商標を日本の会社が引継ぎ復刻生産しているそうです。
ちなみに
teppanが唯一持っているIMCOライター(TRIPLEX JUNIOR) 保管状態が悪く錆びだらけですが^^;
MADE IN AUSTRIAの刻印
フリント(発火石)を入れる際のギミックが物オタクの心をくすぐる。軽さと相まってZIPPOライターより惹かれる部分です。
購入してから優に40年以上経ちますが今でも問題なく点火します。シンプルイズベストを具現化した製品。
話を炊飯シリンダーに戻します
この製品はIMCOブランドのアルコールストーブ用に開発されていますが、トランギア社製をはじめ、同タイプのアルコールバーナー(ストーブ)に幅広く対応できるようです。
裏返すとこんな形状。スリット(溝)が入れてあるのはバーナーにセットした際に燃料を吸い込み易くするためでしょう。teppanの所有するトランギアアルコールバーナーの底は平ではなくTマークの凹凸があるのでスリットが無くても大丈夫そうです。
この製品はIMCOブランドのアルコールストーブ用に開発されていますが、トランギア社製をはじめ、同タイプのアルコールバーナー(ストーブ)に幅広く対応できるようです。
裏返すとこんな形状。スリット(溝)が入れてあるのはバーナーにセットした際に燃料を吸い込み易くするためでしょう。teppanの所有するトランギアアルコールバーナーの底は平ではなくTマークの凹凸があるのでスリットが無くても大丈夫そうです。
分解してみると構造はシリンダ本体・金網・カーボンフェルトと実にシンプル。すでに水道管パーツで自作している人もいらっしゃいますし、コピー品が出回るのも時間の問題か?
トランギアのアルコールバーナーにセットしてみると、
こんな状態になります。燃料を入れて中に置くだけなので至って簡単。炊飯するお米の量に応じて入れるアルコール量を調整しますが、説明書に目安が書かれているので参考にします(1合炊きで20~25cc)。シリンダー内のフェルトに燃料を十分に染みこませるため、セット後30秒間待ってから点火してくださいとのことです。
ただ、ここで問題発生。シリンダーを入れた状態でライターの火を近づけるとボッ!と爆発的な着火が起こり、すぐに火が消えてしまうのです。何度もしつこく試す内にいずれは燃焼に移りますが、シリンダーを入れると燃焼室の空間が狭くなるのが原因だと思われます。おそらくですが、IMCO純正のアルコールストーブなら問題ないのかもしれません。
この種のアルコールバーナーを使ったことのある方なら分かると思いますが、周囲の孔から炎が出る本燃焼の状態になるには、火器本体がある程度熱くなる必要があります。まずバーナー中央の空間で燃焼することにより予熱されて本燃焼に移るわけなんですが、シリンダーを入れてしまうと空間が無くなり上手く余熱ができなくなってしまうのです。
外気温が高ければ気化しやすくなりもう少しマシなのかもしれませんが、ストーブ本体をあらかじめ何らかの方法で温めておくか、点火時だけシリンダーの上から少量のアルコールを垂らしておく必要がありそうです。危険そうなので試してないですが、シリンダー無しで点火し、少し時間をおいてからアルコールを染みこませたシリンダーを入れたらどうなるのだろうか?
外気温が高ければ気化しやすくなりもう少しマシなのかもしれませんが、ストーブ本体をあらかじめ何らかの方法で温めておくか、点火時だけシリンダーの上から少量のアルコールを垂らしておく必要がありそうです。危険そうなので試してないですが、シリンダー無しで点火し、少し時間をおいてからアルコールを染みこませたシリンダーを入れたらどうなるのだろうか?
トランギアメスティンにお米1合を入れて炊飯してみました。ゴトクはVARGOチタニウム ヘキサゴンウッドストーブを使用。着火してからしばらくはバーナー内の液体アルコールが燃焼するので火力が強く保たれます。
液体アルコール分が尽きると、シリンダー内のフェルトに染みこんだアルコール分だけで弱火燃焼が長く持続します。このように2段階に炎の強さが変わることで、炊飯に適した火加減調整を物理的に自動で行う事ができるというスグレもの。着火したら炊き上がりまでいっさい手を加えること無くほったらかしで炊飯できます。米1合・アルコール25ccで自然消火するまで約20分くらいでした。
炊きあがったご飯は焦げもなく完璧な出来映えでした。今回は室内での炊飯でしたが、野外だと風の影響を受けるので対策が必要になると思います。
固形燃料1個で出来る「メスティンほったらかし自動炊飯」は広く知られるところですが、同じことをアルコールバーナーで実現できないか?製品化に至るまで試行錯誤を繰り返したそうですが、その着眼点と発想が実に素晴らしい!興味のない人にとってはどうでもいい代物ですが、最近teppanが感心した商品のひとつです。
株式会社アングル WEBサイト→https://an-gle.localinfo.jp/
柘製作所 IMCOライター WEBサイト→https://tsugepipe.co.jp/products/5/126/
株式会社アングル WEBサイト→https://an-gle.localinfo.jp/
柘製作所 IMCOライター WEBサイト→https://tsugepipe.co.jp/products/5/126/
タグ:モノ・道具
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