衣笠山頂西の桟敷岩から渥美半島西部の眺め（越戸大山・雨乞山・オオトギス・七ッ山など）
衣笠山頂西の桟敷岩から渥美半島西部の眺め（越戸大山・雨乞山・オオトギス・七ッ山など）
愛知県渥美半島の中央部、「衣笠山」を主峰とする田原アルプスは手軽に歩ける里山で、ハイカーで賑わう人気のエリアです。その田原アルプスで最近「ワンココース」なるものが流行っていると知りました。
各ピークを周回するとワンコのシルエットが完成するとのこと、そこで私達もワンコログを残すため、1年ぶりに田原アルプスへ出かけてきました。
こちらがその予定ログをGoogleEarthに載せたもの、なるほど！確かにテリア系ワンコのシルエットになっていますね。
小衣笠から衣笠山頂上までショートカットコースを選ぶとキツネのシルエットみたいにもなります。
ワンコの前足部分にある稲荷神社の駐車場からスタートします。
まずは神社で本日の安全を祈願
拝殿前からの眺め。この日は春霞で今ひとつでしたが、遠州灘も見えて展望の良い場所です。
こちらのログハウスは、
「木楽荘」という名前で地元「たらめ会」さんの小屋です。
中には製作中の案内標識がありました。「たらめ会」は渥美半島にある山々の登山道整備活動などをされている有志の集まりです。
稲荷神社を後に登校中の小学生に混じって衣笠山をめざします。
この辺はワンコの前足を描いています。
ここから墓地を通って自然歩道に入れるみたいですね。
ヤツデの実
住宅地の脇から「あいち森ち緑づくり事業地」を通って衣笠自然歩道へ入りました。ここは地域の活動拠点のようですね。
大きな貯水タンク？横をを通って公園脇に出ます。
滝頭公園の入口前を通過、ここからしばらくは道路脇の歩道を行きます。
小衣笠登山口 ここから途中まで登って戻るとワンコが笑った口が描けます。
このバス停から車道を横断して湿地方面へ。
小衣笠（左）と衣笠山 この辺はワンコの鼻先あたりです。
藤七原湿地は渥美半島最大のシデコブシ自生地です。
ツボミがいっぱいです、咲いたら見事でしょうね。
ほころび始めたツボミがチラホラ、今年は春の訪れが早い様ですね。
写真の地点から湿地の遊歩道を外れて左へ向かう。
”家康公の狩り休憩小屋跡か？”と書かれた標識。実際に家康は田原で何度か鷹狩りを行ったようです。
”戦国燧石取場跡”と書かれた標識横から車道に出ました。
ハシゴ老朽化のため、別の場所からの取り付きを勧める標識がぶら下がっていましたが、ここから殿様新道へ入りました。このハシゴを登るのは11年ぶりです。
しばらく登ってこの標識のところを「殿様の狩見張」へ。
岩をよじ登ると、
蔵王山の眺めがあります。
殿様新道を登り詰めて衣笠山の頂上に到着。
霞んでいて、いつもならよく見える本宮山でさえ分かりません。
山頂から西へ少し下った場所、桟敷岩手前にある鐘を叩くと良い音色がします。
桟敷岩からは仁崎海岸や半島西部の山々が見渡せます（冒頭写真参照）。この岩がワンコの耳のあたりになります。
衣笠山南尾根の防火帯道を下ってワンコの背中を描いていきます。
セントウソウ
峠に向かって激急階段を慎重に下る。
地蔵尊のある仁崎峠で車道を横断し、滝頭山へ登り返します。
”マウンテンバイク進入禁止” たらめ会さんが取り付けた注意喚起標識です。そう言えば途中でバイクの轍を見かけました。
渥美半島特有の照葉樹林の尾根を行く。
ブランコの木
コンクリート階段が残る滝頭山頂上、監視哨でもあったのでしょうか？ 滝頭山は公園の駐車場から見上げると三角形で整って見え、なかなか存在感があります。
凝った山名標識は重そうですね。ここから尾根伝いに西へワンコの尻尾を描いていきます。
ここから左へ下れば藤尾山が近いですが、ワンコの尻尾を伸ばすため、さらに西へ進む。
長興寺山は電波塔付近で伐採作業中のため登頂せずに引き返しました。
180度折り返して尾根のすぐ下の林道を東へ歩いていくとヒトツバの群生。松尾芭蕉が「夏来ても ただひとつはの 一葉かな」と詠んだそうです。
林道を東へ歩いて、写真の地点から右に入りワンコの後ろ足へ向かう。ここにもワンココースの案内板がありました。ちなみに、林道をそのまま真っ直ぐ進めば不動滝の上へ、左の急斜面を登れば「西の覗き」経由で先程滝頭山から歩いて来た尾根に乗れます。
三ツ俣を南へ、後ろ足の踵となる藤尾山をめざします。東へ進めば不動岳方面。
なぜか？道の真ん中に生きたカブトムシの幼虫が、土に埋めてあげたけどダメかも…
鞍部に下って登り返すと藤尾山頂上、ここには三角点があります。
藤尾山から東の尾根道へ入ると、途中で分岐標識。
さらに下ると再び「百年桜新道」の分岐地点、ここも真っ直ぐ行きます。
「あいち森と緑づくり事業」で整備された休憩所 南側が切り開かれて眺めがあります。
ここでカップ麺ランチ。”香港の即席麺No1”に釣られたけど… もう買わないと思います。
気温21.5℃ 暖かく春本番の陽気でした。
写真じゃ伝わりませんが、滑って尻餅を突きそうなほどの急斜面でした。
斜度が緩んで途中の分岐、ここからワンコ標識に導かれて谷間へ下降。
ワンコのつま先となる谷底から稜線へ登り返し。正規道だとログがイマイチなのでバリ尾根を直登、ペンキマークがありました。
途中で百年桜新道に合流。
迷子尾根の頭で三ッ俣から続く主稜線に乗りました。
不動岳 不動滝方面との分岐地点。
不動岳から東へ下った所の鞍部に分岐地点があり、写真の標識が掛かっていました。
内容は『滝頭山と不動岳に挟まれた谷間、不動滝の上流には昔田んぼがあったそうで、そこで採れたお米がたいそう美味しく、江戸時代には田原藩主・三宅氏の、明治には地元の名士・和田屋さんの糧となったとのこと。昭和初期には稲扱きをするため、輪転機（脱穀機）を南麓の緑ヶ丘から担いで登り下りをしていたと言う話から、”担道”と名付けた』と書かれています。
味のある字で書かれた標識。たらめ会重鎮、故）稲荷坂笑之助さんによるものだと思われます。
赤松山の上り階段。
扇原展望台 展望のない展望台は階段の段差が大き過ぎ、設計者は山歩いた事ないんじゃないのかな？
通り過ぎてしまいそうな稲荷山頂、四等三角点「田原町：67.97m」あり。
カナヘビさん、いらっしゃ～い(^^
尾根の末端近く、稲荷神社西の梅園の上部に着きました。ここで見かけた春の花を幾つかご紹介。
紅梅
間もなく咲きそうなシデコブシ
ヒイラギナンテン
スイセン
木楽荘まで戻ってひと休み。
小屋にぶら下がっていた魚鼓は一刀彫りなのかな？口の玉は煩悩を表すそう。（煩悩まみれのteppan^^;）
河津桜の花は終わりかけていました、今年は早いですね。
ネモフィラを思わせる鮮やかな青は雑草のオオイヌノフグリ。
無事駐車地まで戻ってワンコの一筆書きが完成しました。
帰りに道の駅「田原めっくんはうす」へ、産直は賑わっていました。
アサリ＆地元産サツマイモを使った焼酎 他に春キャベツを一玉買ってきました。
（おまけ）
この記事を投稿した2023年3月12日現在、野球「WBC：ワールドベースボールクラッシック」１次リーグの試合が行われていて、侍ジャパンは東京ドームで１次リーグ（プールB)の試合に臨んでいます。３連勝の日本チームはチェコ代表が韓国代表に敗れたため、ベスト８（準々決勝）へ駒を進めることが決まりました。
teppanはテレビスポーツ観戦が好きで、WBCの中継も見ていますが、その中で特に印象に残った場面があったので、忘れないうちに書いておこうと思います。
チェコ代表との試合があった2023年3月11日、日本の先発は逸材・千葉ロッテマリ－ンズの佐々木朗希投手でした。奇しくも3月11日はあの忌まわしい東日本大震災が起こった日、その日彼は9歳で父親と祖父母を亡くしているのです。そんな彼がWBCの先発投手としてマウンドに立つなんて、なんと運命的だろうと思いました。
その試合で佐々木投手は味方のエラーもあって１点を先制されてしまうのですが、そのあとドラマが起こったのです。佐々木投手の投げた162km/hの剛速球がチェコ代表選手の膝に当たってデッドボールに！倒れてしばらく動けないエスカラ選手、心配そうに見守る両国選手達の映像を見て、これは確実に病院行きだなと思ったのですが、なんと！その後彼は立ちあがったのです。歩いて一塁ベースまで行くと、そこから小走りでさらに先まで進み、何をするのかな？と思ったら、そこから勢いよく走って一塁まで戻ったのです。”自分は大丈夫だよ”というアピール。
いやあ～感動しましたね！もちろん観客の皆さんも拍手喝采。フェアプレイ精神あふれるチェコ代表選手達に心動かされました。その後の佐々木投手が吹っ切れて投球に専念できたのも、チェコ代表選手たちの真摯な振る舞いによるところが大きかったのではないかと思いました。
プロ野球の試合では睨みあいとか乱闘騒ぎが起きますが、そんなのとは無縁なこの試合、久しぶりに良いものを見せてもらいました。
その試合で佐々木投手は味方のエラーもあって１点を先制されてしまうのですが、そのあとドラマが起こったのです。佐々木投手の投げた162km/hの剛速球がチェコ代表選手の膝に当たってデッドボールに！倒れてしばらく動けないエスカラ選手、心配そうに見守る両国選手達の映像を見て、これは確実に病院行きだなと思ったのですが、なんと！その後彼は立ちあがったのです。歩いて一塁ベースまで行くと、そこから小走りでさらに先まで進み、何をするのかな？と思ったら、そこから勢いよく走って一塁まで戻ったのです。”自分は大丈夫だよ”というアピール。
いやあ～感動しましたね！もちろん観客の皆さんも拍手喝采。フェアプレイ精神あふれるチェコ代表選手達に心動かされました。その後の佐々木投手が吹っ切れて投球に専念できたのも、チェコ代表選手たちの真摯な振る舞いによるところが大きかったのではないかと思いました。
プロ野球の試合では睨みあいとか乱闘騒ぎが起きますが、そんなのとは無縁なこの試合、久しぶりに良いものを見せてもらいました。