モンベル U.L.フォールディングポール修理 2023/8/25 [山歩き・ウォーキング]
折れてしまったトレッキングポール
最近の山に連れていくトレッキングポールは「モンベル U.L.フォールディングポール113」です。
teppanはポールを使わない山歩きが基本ですが、渡渉時、疲れた時、下りで膝に痛みが出た時などはシングルポールで使います。近頃は歳を重ねてきたせいもあり、登りでもポールを使うと楽なのを実感しています。
スクリュー式やカムロック式ポールは伸ばしたり縮めたりが実に面倒、岩場があったり無かったりを繰り返す登山道では、すぐにスタンバイ可能で、すぐに折り畳めるポールはとても便利です。
このモデルは体重を預けるような使い方は推奨していませんが、見た目よりは頑丈で、よろけた際など咄嗟の補助に威力を発揮します。長さの調整はできませんが、グリップを持つ位置を変えれば臨機応変に対応できます。そして何より1本150g程度という軽さが最大のメリット。この軽さとコンパクトさに慣れてしまうと、もう通常のポールを使う気にはなりません。
ところが先日、下山中にツルッと滑って尻餅の瞬間、反射的にポールを突いたら見事に曲ってしまいました。
teppanはポールを使わない山歩きが基本ですが、渡渉時、疲れた時、下りで膝に痛みが出た時などはシングルポールで使います。近頃は歳を重ねてきたせいもあり、登りでもポールを使うと楽なのを実感しています。
スクリュー式やカムロック式ポールは伸ばしたり縮めたりが実に面倒、岩場があったり無かったりを繰り返す登山道では、すぐにスタンバイ可能で、すぐに折り畳めるポールはとても便利です。
このモデルは体重を預けるような使い方は推奨していませんが、見た目よりは頑丈で、よろけた際など咄嗟の補助に威力を発揮します。長さの調整はできませんが、グリップを持つ位置を変えれば臨機応変に対応できます。そして何より1本150g程度という軽さが最大のメリット。この軽さとコンパクトさに慣れてしまうと、もう通常のポールを使う気にはなりません。
ところが先日、下山中にツルッと滑って尻餅の瞬間、反射的にポールを突いたら見事に曲ってしまいました。
曲がったのは中段のシャフト。スキー用のポールも同様ですが、この手の製品に使われているアルミ合金は熱処理されていて強度はありますが、いったん曲がったものを冷間で伸ばそうとすると大抵は折れてしまいます。ちなみに、このポール材料の板厚は実測0.7mmでした。
一応ダメ元で修正にトライしてみました。万力に挟んで曲げようとすると結構力が要ります。少しくらいの力では元に戻ってしまうので、次第に力を込めていったら… パキ~ン!やっぱり折れちゃいました^^;
買い換えようかと思ったのですが、調べてみたら部品を供給してくれるようです。折ってしまったのは2020年に購入したモデル、現行モデルに同じ色はありませんが、寸法的には同じとのことなので、取り寄せて自分で修理することにしました。
モンベルのカスタマーセンターに問い合わせると、中段シャフトパーツは1,600円、代金引換送料550円の、合計2,150円で送ってくれるとのこと。
こちらが取り寄せた中段シャフト。近くのモンベルショップに配送も可で、自分で引き取りに行けば送料は要りません。teppanの場合、家から一番近いショップでも車で30分くらいかかるので、代引きで送ってもらいました。
モンベルのカスタマーセンターに問い合わせると、中段シャフトパーツは1,600円、代金引換送料550円の、合計2,150円で送ってくれるとのこと。
こちらが取り寄せた中段シャフト。近くのモンベルショップに配送も可で、自分で引き取りに行けば送料は要りません。teppanの場合、家から一番近いショップでも車で30分くらいかかるので、代引きで送ってもらいました。
このポールはコードで連結されていて、グリップ先端のキャップを回して外すと写真のようになっています。コードが固結びされているので解くのに苦労しました。
ポールを伸ばして使用する際に適度な張力を持たせるため、コードは長すぎても短すぎてもダメ、寸法はとても重要です。元々の位置で正確に結び直さなくてはならないので、面倒でもハサミで切ったりしないように注意、コードが短くなったら使い物にならなくなります。
結び目を解いて分解すると写真のようになりました。パーツはグリップ・上段シャフト・中段シャフト・下段シャフトそれぞれ部品として手に入ります。
中段シャフト連結部分の断面です。
一回り径の小さいパイプが接着されていました。
組み付けるには再びコードをシャフトに通さなくてはなりませんが、結び目でクセがついて捩れてしまっているので、なかなか樹脂部分の穴に通りません。そこで、よくある荷札に付いている極細の針金を巻き付けて通しました。
中段シャフトだけ色が違う仕様になりました。ちょっと変ですが使う分には支障ないので良しとしておきます(^^
アルミニウムは私達の生活に必要不可欠な金属で、様々な製品に使われています。 アルミ合金の主な種類と用途を自身の備忘録として載せておきます。スキー、トレッキングポールにはA6061とA7075(主に競技用製品)が使われているようです。
型番 | 系統 | 特徴 | 主な用途 | |
A1070 A1050 A1100 |
(純アルミニウム系)非熱処理型
|
耐食性、加工性、溶接性、電気・熱伝導性にも優れているが強度が低い
|
日用品、はく、装飾品、反射板 | |
A2014 A2017 A2024 A2011 | (Al-Cu系)熱処理型 |
ジュラルミンとも呼ばれ鋼材に匹敵する強度を持つ。銅が多く添加されており耐食性に劣る
|
ねじ類、リベット類、航空宇宙機器、船舶用材 | |
A3003 A3005 A3105 | (Al-Mn系)非熱処理型 |
マンガンの添加で強度を向上させたもの。マグネシウムの添加でさらに強度増
|
アルミ缶、化粧板、屋根材等 | |
A4032 A4043 | (Al-Si系)非熱処理型 |
シリコン添加で熱膨張を抑え、耐磨耗性を向上。さらに銅、ニッケル、マグネシウム等の添加で耐熱性が向上し鍛造ピストン材に
|
ピストン・シリンダヘッド等エンジン部品、溶接線等 | |
A5052 A5056 A5083 A5454 | (Al-Mg系)非熱処理型 | マグネシウム添加で強度と耐食性を向上 海水に強く溶接性が良い A5052は最も一般的なアルミ材料 | 船舶、車両、建築用内外装、アルミホイール | |
A6061 A6063 A6N01 | (Al-Mg-Si系)熱処理型 |
マグネシウムとシリコンが添加されており、熱処理による時効硬化で強度、耐食性共に良好
|
建築用材、ガードレール、船舶、家具、家電製品 | |
A7072 A7075 A7N01 | (Al-Zn-Mg系)熱処理型 | 亜鉛とマグネシウムを添加し熱処理を行い高強度、さらにCu(銅)を添加したものがA7075で、超々ジュラルミンとも呼ばれ最高強度を持つが、Cuが含まれるので耐食性に劣る | 金属バット・スキーストック、オートバイリム、航空機材 |
有限会社アルミテック WEBページ(2023-8-25参照・引用)
タグ:モノ・道具
2023-08-25 14:17
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コメント(2)
UL113、人気の商品のようで、7月にネットで注文しました。店頭受取りでショップへ行きました。その際モンベルの店員さんより、強度は普通の伸縮よりも弱いことを理解の上購入されるようにとのアドバイス。
私は普段からポールを使っていますので見送りました。強度と重量のバランス、選択には腐心します。teppanさんのように器用に修理出来ればいいんですが・・
by Jetstream (2023-09-04 17:04)
こんにちはJetstreamさん、いつもコメントありがとうございます。
そうですね、このポールは細いので伸縮式に比べて強度は劣るのは確かです。バランスを崩してよろけた時のフォローや、登りで体を持ち上げる際のアシストなどに使う分であれば十分な強度がありますが、瞬間的に大きな荷重が掛かると曲がりやすいですね。
でも、その分軽くてコンパクトなのが気に入っていて、強度の点は割り切って使ってます。シャフトの交換自体は大して難しくないですよ。
by teppan (2023-09-04 18:11)