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[次項有]2022年2月より新着記事はブログ「てっぱん家2」に移行しました、これまで同様よろしくお願い申し上げます。
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【東三河】笠山・衣笠山・滝頭山・長興寺山・藤尾山 2022/3/16 [山歩き・ウォーキング]

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 滝頭山の中腹にある恐竜の背にて



 ほぼ10年ぶりになりますが、愛知県・渥美半島にある田原アルプスを歩いてきました。アルプスを歩く前に「笠山」という小さな山を登頂してきました。地元に住む山友の「げんた」さんが仕事の前後にトレーニングで頻繁に登っている山なんですが、ビックリさせようと山頂で待ち伏せすることにしました。


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 夜明け前に自宅を出発、日の出を見ながら渥美半島へ向かっているところ



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 笠山(写真)の麓にある公園からスタートします



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 水洗トイレ完備でありがたい



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 山頂まで一直線に階段が続いている



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 まだ時間に余裕があるので麓の遊歩道を一周してみました。舗装されおり、ステンレス製の手すりが所々設置されていてお金掛かってますね。



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 もう桜の花が咲いてる?と思ったら桜色の梅でした、綺麗ですね~



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 約10分で一周、鳥居の所からいよいよ階段を登りましょう。



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 階段を見上げるとタメ息が出ますね、実際は写真で見るより急なんです(汗)


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 立ち止まり振り返ると蔵王山が見えた



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 山頂の笠山雷電社に参拝、名前からして雨乞いの神様でしょうね。



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 三等三角点「笠山:78.92m」  明治20年(1887年)選点・設置、今から135年前です。



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 三河富士と呼ばれる本宮山



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 姫島 こんなプライベート無人島があったらいいなあ



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 埋め立て地に並ぶ風車群、対岸は蒲郡です。


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 南西には蔵王山(左)と後で歩く予定の衣笠山(右)



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 今日は会えないかな…と諦めて下山しかけたら、一台の車が駐車場に入ってきました、げんたさんだ!



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 山頂で記念写真、驚いてくれたかな?(^^



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 笠山農村公園は津波など非常時の避難場所になっています。麓でげんたさんとお別れして、次の目的地滝頭公園へ向かいました。




 続いて久しぶりの「田原アルプス」ハイキング、どんな風に変わっているでしょうか?
10年前のレポートはこちら→https://teppan.blog.ss-blog.jp/2012-03-02





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 笠山から約7キロ、クルマで10分ほど移動して滝頭公園に到着、ここからハイキングスタート。


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 公園で咲いていた河津桜


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 今日は衣笠山の北尾根を登る予定なので、まずは車道を歩いて北へ向かいます。


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 まだ桜並木のツボミは固いですね


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 このバス停のところから左へ入ります



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 これから登頂予定の衣笠山、こちら側から見ると整った姿をしています。



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 藤七原湿地に寄り道。シデコブシの花はまだ開き始めたばかり、見頃は1週間以上先でしょう。



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 林道を登って写真の地点から山道に入る



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 沢沿いに付けられた蕨沢新道。序盤は荒れていて不明瞭、後半は急な尾根道で、短いけどハードなコース。



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 セントウソウ、各所で花を咲かせていました。



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 いったん舗装路に出て、衣笠山北側にある小ピーク(P215)に取り付きました。



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 衣笠山の山頂まで広い防火帯道が続いています。



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 木柵で囲われていたのはナルコユリ、幾つも新芽が吹いていました。



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 小ピークから一旦下って、鞍部からの登り返しがメチャ辛い急斜面でした。写真は山頂近くの分岐地点表示。いったん衣笠山の山頂へ向かいました。



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 衣笠山の頂上展望台からの眺め。三河湾と対岸が蒲郡市、手前の山が越えてきたP215です。



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 げんたさんと会った笠山が小さく見えています。右手前の山は蔵王山。



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 衣笠山山頂にある二等三角点「田原村:278.45m」



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 山頂から先程の分岐まで戻り、さらに西へ下ると桟敷岩があります。写真は岩の手前にあった鐘、叩くと良い音が出ます。


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 鐘のとなりには「たらめ会」さんによる力作、桟敷岩と衣笠山の謂われが書かれ看板がぶら下がっています。現地ではじっくり読むのも難しいので、テキストに起こしてみました。興味がある方は読んでみてください。

 ざっと要約するとこんな感じ
 伊吹山に住む鬼が渥美の衣笠山をぶん取ろうと襲ってきて、地元の鬼達と戦になった。負けた伊吹山の鬼は逃げ帰る際に小槌を残していった。打ち出の小槌を手に入れた衣笠山の鬼は堕落して仲間と折り合いが悪くなり、京都金閣寺の西方の山へ流れて行ったが、そこでも悪さをしたので一寸法師に退治された。それ以来金閣寺の西方の山を「衣笠山」と呼ぶ様になった。


 衣笠山の鬼  

 昔々大昔の御話し、悪さのしほうだいだった鬼が天の神様からゆるしを得てこの山の山守となってから、ある寒い日の出来事

 この山の北西の方角の伊吹山にも鬼が住んでおった。その鬼は大そうな寒がりで、ある日「どこぞに寒さをしのげる山はないか」と手をかざして探していたところ、「ややっ!常春の渥美の方角に小さいが良い山が有るではないか!一匹の小鬼が住んどる様だが、ひとつ驚かいて追い出してやろう」と、三河湾の上空まで来て「ヤイ!お前の山をよこせ!」とどたけって来た。(どたける→暴れる)

 衣笠山の鬼も「ナニをこいとる、このクソバカ!」と言い返して、在郷の鬼達を呼び「野郎ども、かまうこたあ~ねえ、たたっ切っちまえ!」と三河湾の上空で大立ち回りが始まった。
 三日三晩大風が吹き、雷が鳴り響き、大荒れの天気で戦もいよいよ佳境に入った頃、分が悪くなった伊吹山の鬼は身につけていた宝物をチャッと捨て、相手の気をそらしてる内に伊吹山に逃げ帰った。
 「ホイ、あんたらのおかげで伊吹山の鬼を追い返しせたもんだで、好きな物を持って帰っておくれん」と仲間の鬼に宝を分け与えた。

 それを見ていた伊吹山の鬼が「クソッ!これでも食らえ」と、毎年冬になると伊吹山より冷気のこもった風が衣笠山に送り付けられる様になった。さすがの衣笠山の鬼もこの風には閉口して、この「桟敷岩」の伊吹山の方向に屏風を置き寒さをしのいだそうだげな。これが岩となり今に残る。

 仲間の鬼達に宝を与えた衣笠山の鬼が帰ろうとした時、波間に浮かぶ小槌を見つけ拾い上げ「あれだけの戦でぶん取ったのが、この小槌一つとは…」と嘆いたが、持って帰ることにした。
 ある日この鬼が小槌を使いワラを打っておった時、あまりの空腹に「何か食い物出てこいホイ」とつぶやくと、なんと!その小槌から握り飯がコロコロと転がり出た。「ヤイヤイ、これは打ち出の小槌じゃんか」と驚いた。

 ここでは鬼どおし協力し合って暮らしていたが、何でも願いが叶うもんだから、とうとうそれ以来この鬼だけ寄り合いにも出ん様になり、仲間の鬼達からもハバ(仲間はずれ)にされて、この山に住めんようになって京の都まで流れていったそうだげな。
 京の都に行ってからは金閣寺の西方の山に住み付き、たまに悪さをする様になった。鬼もこんな事をしていてはダメだ!と、この打出の小槌のせいでオラの人生(鬼生)が狂ったと嘆き、何度か捨てようとしたが捨て切れんかった。

 ある日、うわさを耳にして摂津の国の住吉の宮から椀の舟に乗り、箸の櫂を漕いでやって来た小さな若者に倒された鬼は、不思議と何ともおだやかな顔だったそうだげな。それ以来この鬼が住んでおった金閣寺西方の山は「衣笠山」と呼ばれる様になったとか…

 この話を信じるも信じないのもあなた次第です

(※原文「たらめ会」、分かりやすくするため一部加筆修正しております)


 こちらが桟敷岩からの眺めです。渥美半島の西側が見渡せます。 DSC04324.JPG
 三河湾に面した仁崎海岸が見えています。


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 西に見える山々のアップ。中央に連なるのが小トギス・大トギス・七ツ山、少し遠くに見えるのが雨乞山・タコウドです。


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 桟敷岩の西側には奇岩めぐりコースがあります。


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 巨岩の回廊 渥美半島の山々は標高は低いけどなかなかワイルドです。


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 バイパスを使って尾根道へ


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 ここで衣笠山の山頂から一直線に下ってくる防火帯道に合流


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 タラの芽、登山道脇だからすぐ誰かに摘み取られてしまうでしょうね。


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 ブルーの花が美しいオオイヌノフグリの群生、アップで見るとネモフィラみたいです。


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 左)なだらか仁崎峠、右)急階段仁崎峠。右ルートの階段は転んだら真っ逆さまに落ちそうなくらい急なので、迷わず左へ。


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 仁崎峠の少し東側に出ました。


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 峠のお地蔵様に手を合わせて滝頭山へ登り返す。


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 渥美半島の山独特の、密林の中ような雰囲気。


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 分岐地点はオンナ坂へ。この地点から見上げるオトコ坂は壁の様です。


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 滅多に見かけないカゴノキがありました


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 恐竜の背(冒頭写真)からの展望、左に蔵王山が見えます。山形・宮城蔵王と同じく、蔵王権現が祀られていることが名前の由来。以前は山頂に発電用風車が1基立っていたんですが、最近解体されたようです。


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 恐竜の背から西に尾根を登り切ったところが滝頭山。ピークと言うより尾根の頭なんですが、東麓からだと三角形の頂点に見える地点。コンクリート階段は監視哨跡か何かなのでしょうか?


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 尾根をさらに西へ進む。途中通り過ぎてしまいそうな中西山「258m独標」。


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 電波塔の建つ長興寺山へ行ってみる。ここから先は初めて歩きます。


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 途中で電波塔の管理車道に出て終点まで歩くと長興寺山の山頂です。広場になっていました。


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 誰かが植えたものなのでしょうか?広場の周囲に大輪で八重咲の椿が何本か生えていました。見た目の特徴としては山茶花の方が近いいのでしょうが、たぶん園芸種だと思われます。


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 雑木林の中の四等三角点「長興寺山:242.01m」


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 長興寺山から再び東へUターン。しばらく林道を歩き、ここから右へ登って三ツ俣へ。


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 写真が三ツ俣(三叉路) いったん右に下って藤尾山へ。


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 結構下って登り返すと藤尾山の頂上です。10年前ここで幼稚園児の遠足グループに遭遇したけど、その子達は今、中学生か高校生になっているでしょう。


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 三等三角点「大久保村:207.72m」


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 ワンパターンのカップ麺ランチ。


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 こちらが秘密兵器の「カップ麺保温ホルダ」。真空二重構造のカップ麺保温マグが市販されていますが、お金も掛かるので、試しにこんなものを作ってみました。今シーズンは久しぶりに寒くて長い冬でしたが、近頃はすっかり春めいて暖かくなってしまい、効果のほどは良く分かりませんでした。


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 山頂は南側が開けていて、遠州灘を望むことができます。


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 ランチ後三ツ俣に戻って尾根道を進み、迷子尾根の頭から担い道を下りました。ネーミングにユーモアがあふれてますねえ。


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 このコースは昔耕作してしていた田んぼに通う道だったそうです。


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 「不動滝」流れ落ちる水量はわずかですが、神聖な雰囲気が漂う場所です。


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 瀧頭不動尊


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 公園の駐車場に向かって参道階段を下る。


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 たらめ会の稲荷坂笑之助さんが書いた(たぶん)案内地図には味がありますね。


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 遊歩道脇で咲いていたシデコブシの花、たぶん自生ではなく植栽されたものだと思います。


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 駐車場に戻ってハイク終了。久しぶりでしたが、特に以前と変わったところもなく懐かしく周回することができました。


 ハイキング後は道の駅「あかばねロコステーション」へ、サーフィン由来の名のとおり、サーファーが集まる太平洋ロングビーチの近くにあります。
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 ここで自分用にお土産を購入しました。


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 ・話題のペーニョポンズは青唐辛子を使ったピリ辛風味 https://diezcafe.com/
 ・田原産の芋を原料にした焼酎
 ・釜揚げしらす


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 そして旬のアサリを買ってきました。


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 晩ご飯の汁物はこれですね。


タグ:愛知のお山
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