【湖西連峰】嵩山・神石山・座談山&豊橋カタクリ山 2022/3/24 [山歩き・ウォーキング]
カタクリ山から眺める本宮山
愛知県・静岡県境に連なる湖西連峰を10年ぶりに訪れました。
貴重な野草が自生するエリアですが、今が春の花が楽しめる一年で最もワクワクする時期です。期待通りカタクリ・キスミレ・アマナ・ミツバツツジなどに会うことができました。また、湖西連峰の主峰・神石山では快晴のお天気に恵まれ素晴らしい眺めが楽しめました。
静岡県湖西市にある梅田親水公園の駐車場からスタートです。水洗トイレとジュースの自販機があります。
トイレ入口にハイキングマップ(A3サイズ)が置いてありました。
駐車場からため池横を通り、車道を東へ歩くと登山口。ここは通り過ぎて、もっと先の尾根の先端付近から取り付きます。
車道脇の空地で見かけました、クサイチゴかな?
フサアカシア(ミモザ)が一本植えてあって、黄色い花を咲かせていました。
花が終わった跡(実が弾けた後?)、何という植物でしょうか?
梅田浄水場横を通過します。工業用水用で、豊川と天竜川が水源のようです。
朝日が差し込み雰囲気の良い林道を東へ進む。
嵩山登山口、ここから尾根伝いに神石山へ向かいます。
写真では分かりにくいですが、かなりの急坂です。
嵩山(すやま)の山頂に到着。三角点があったようですが確認を忘れていました。東麓から見ると美しい三角形の山。麓に神座(かんざ)と言う地名があり、古代から信仰の山だったのかもしれません。
ちなみに、大陸・中国の五岳の一つに嵩山(すうざん)という霊山があるそうです。国内にも島根県と群馬県に読み方は違うが同じ”嵩山”という名前の山があるようで、これらの山々と何か共通点があるのか?興味は尽きません。
山頂からは浜名湖と浜松市街地が見渡せました。
嵩山から尾根道を歩いて神石山へ向かいます。途中で見かけたミツバツツジの花、雄しべが5本なのでコバノミツバツツジではないようです。
歩道脇に並ぶ土偶は530(ゴミゼロ)を願って湖西市の小学生が作った「あら環像」と呼ばれるもので、全部で530体設置(30年近く前?)されたそうです。
梅田峠、スルーした登山口から入るとここに出てきます。
野鳥解説板の前におしゃれな青ベンチ、竜ヶ石山にある緑色のベンチに似てますね。
可愛らしいお地蔵さま
尾根道には個性あふれる「あら環像」が並んでいますが、これはまた力作ですね。
尾根上の214m(独標)ピークに「仏岩」、かつてここには石仏があったそうだ。
岩が露出した斜面を登る、この尾根は鉄塔の管理道になっているようです。
鉄塔の立つ234m(独標)ピークから東へ支尾根を少し下ったところがラクダ岩。
ラクダ岩から浜名湖。春霞で遠くは見えませんが、快晴で良い眺めです。
目が覚めるような鮮やかさのミツバツツジ、葉が出る前に開花するのが特徴。
中部電力「三河-植田線」No4鉄塔。尾根の頭にあり、一部伐採されていて眺めがあります。
かつて皇室の直轄地であったことを示す「宮境界石」、湖西連峰の主稜線上でも幾つか見かけました。
鉄塔の周りに咲いていたアオモジの花。
てっぺんにヒトツバが茂る大岩の横を通り過ぎると、
程なくして神石山の山頂に到着です。
一等三角点「神石山:324.95m」 昭和31年(1956年)選点・設置。一等ともなるとさすがに大きいですね
神石山の山頂展望地。10年前にここを訪れたとき、ちょうど伐採作業中でしたが、さらにベンチが設置されて開放的になっていました。素晴らしい眺めです。
ここでエネルギー補給。ボトルの中身は米こうじが原料のノンアル甘酒です。
神石山直下の急斜面を慎重に下り、しばらく進んだところの鞍部が普門寺峠。帰りはここから下山する予定です。
普門寺峠から西へ登り返すとP278m(独標)の船形山城址。三河と遠江の境に位置し、軍事上重要な場所だったようです。説明書きには”旧普門寺境内”とあり、戦で焼失したとのことです。
船形山から鞍部をはさんで西隣の座談山からの展望、ここには鉄塔が立っています。少し西へ登ったところが山頂で休憩所になっています。
二川デジタルTV中継塔。掲示してある国有林使用標識によると、テレビ愛知が使っているようです。
中継塔施設の北側はカタクリの群生地、チラホラ咲き始めていました。
稜線の途中から見えた豊橋市街地、海の向こうは蒲郡市です。
南側斜面が広範囲に伐採されて展望が良くなっていました。
中継塔のピークから下った所の鞍部、大きなヒノキがありました。
アマナの群生地、時間が早く日陰になっていて花はほとんど開いていませんでした。
わずかに開いていたヒロハノアマナ。
キスミレです。黄花のスミレは日本に幾種類かあるそうですが、ほとんどは亜高山帯~高山帯に分布し、低地で咲くものは限られているようです。
愛知県のレッドリストでは「絶滅危惧IA類:CR:絶滅の危機に瀕している種」に指定されている。
花びらの裏側が赤みがかっていてチャーミング。
県内では貴重な自生地になっています。
いったん愛知県側にある葦毛湿原まで下ってきました。寒い冬が続いたせいか?まだ目立った花は見つけられません。期待していたハルリンドウもわずがしか確認できませんでした。
木道の脇で咲いていたショウジョウバカマ。
再び主稜線まで登り返す。途中の一息峠でランチにしました。休憩中にも何人ものハイカーが通って行きました、人気の山域ですね。
この急階段を登れば主稜線ですが、そのまま山腹に付けられた道を水平移動しました。
しばらく歩いて「船形山のコル」、ここで主稜線に乗ります。
船形山を越えて普門寺峠に到着。ここから南にある普門寺まで下ります。普門寺を通るのに時間帯制限ができたようです。
5分ほど下ると「元堂址」、かつて普門寺があった場所だそうです。
池の跡にビッシリ群生していたのは、
すべてネコノメソウです、あまりの多さにビックリしました!
昨年末から門限が決められたみたいです。ハイカーの利用で、お寺にとって何か不都合なことがあったのでしょうね。
普門寺の境内に出ました。手前が空海を祀る大師堂で奥が本堂。
こちらが本堂、ご本尊は聖観世音菩薩像
普門寺の大杉 幹周り約6メートルは豊橋市No1だそう。
鐘楼門 この奥に客殿(庫裡)があります。
参道脇で咲いていたジロボウエンゴサク。
仁王門 ”船形山”は普門寺の山号なんですね。
門番は金剛力士像(吽形・阿形) 寛文7年(1687年)将軍・徳川家綱の時代のものだそうです。
時間外立入禁止とのこと、ハイカーにとっては厳しい決まりですね。
歩いてきた稜線を振り返る。駐車した公園は静岡県湖西市なんですが、この辺りは愛知県豊橋市なんですね。
近頃は見かけなくなったレンゲソウ(ゲンゲ)
大輪で菜の花より目立っているのはオオキバナカタバミ、外来種だそうですが綺麗ですね。
無事駐車場まで戻ってきました。同じハイカーさん達のクルマでしょう、何台か増えていました。
(ハイキングの後は?)
帰りに立ち寄ったミノコバイモの自生地です。
急な法面に咲いていました。
”コバイモ”とは、元々本種を指す名前だったそうですが、現在はミノコバイモをはじめ数種類に分類されているコバイモ類の総称になっています。
うつむいて咲くので花の中は撮りづらい。
もう一個所 石巻西川のカタクリ山へやってきました、吉祥山が近いです。
これは何の畑でしょうか?
カタクリ山 私有地ですがこの時期一般開放されています、ありがたいですね。
栗畑の法面に群生するカタクリ
訪れた日の午後は開花の最盛期を迎えており、大勢の見物客で賑わっていました。
美しいです。
お山の天辺も広々としていて、栗の木とカタクリがありました。
花びらの奥の、まるで人が描いたような模様には個体差があっておもしろい。
たくさんのカタクリの中で、ポツンとイチリンソウも咲いていました。
民家で咲いていたハナニラと、
オオキバナカタバミ
近くの小川に掛かっていた郷道の滝です。
タグ:愛知のお山
やっとこさ気づきました「2」に移行していたことに。
画像の容量問題でしょうか?
春の神石山いいですねえ。
普門寺の時間帯制限は昨年秋に行ったとき自分も気になりました。
いい気候のうちにどっか一発行っとこうかな。
by teln (2022-04-08 18:53)
こんにちはtelnさん
はい!ブログを始めてから17年、まだ少しスペースが残っていますが、上限到達が近くなってきましたので早めにパート2に移行しました。
ブログサービスはとっくに斜陽ツール、ソネットもSeesaaさんに身売りしましたのでいつまで続くか分かりませんが、他のSNSと違って、私の場合このスローさが性にに合っているので、自分がダメになるか、サービス終了しない限り続けて行こうと思ってます。
それはさておき、外へ出かけるには良い気候になりましたね、感染症は終息してませんが、ボチボチと山歩きに出かけるつもりです。
by teppan (2022-04-10 17:55)