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【飛騨】天生県立自然公園&籾糠山 2023/6/1 [山歩き・ウォーキング]

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 ブナの森を歩いて籾糠山をめざす



天生峠駐車場
Mapcode: 549 025 506*17
※国道360号線 岐阜県白川村~天生峠間は災害復旧工事で通行止のため、飛騨市河合方面から天生峠へ。名古屋方面からは、東海北陸道・飛騨清見ICで下りて県道478号→国道360号で向かいます。
 4年前に1度訪れた事のある、天生(あもう)県立自然公園へ久しぶりに出かけてきました。富山県境に近い、岐阜県飛騨市と白川村の境にあります。

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 午前3時頃に家を出て東海北陸道・ひるがのSAで朝食。大日ヶ岳や白山の展望が良い所なのですが、曇っていて見えません。


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 朝ご飯はオートミールとコーンスープを真空保温コンテナに入れ、熱湯を注いで持ってきたもの。調理の必要がなく簡単便利で熱々が食べられます。


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 飛騨清見ICで下りて県道478号へ。途中交互通行がありました。この先を下って行くと下小鳥(しもおとり)ダム湖沿いの道になり、さらに下って行くと国道360号線に出て、ICから天生峠までは1時間くらいです。


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 天生峠の駐車場。以前はこの時期だと雪が残っていたそうですが、今年の雪解けは早かったみたいです。上下2段になっていて、たくさん駐められそう。ここから先、白川郷方面は災害復旧工事で通行止めになっています。坂を登ったところに受付と登山口があり、環境整備協力金500円/1名を払って入山します。


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 トイレは一部簡易水洗化されて使い勝手が良くなりました。


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 受付から1キロ程で湿原の入口、獣除けフェンスの扉を開けて進みます。


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 ここから湿原の周囲は時計回りの一方通行になっているので左へ。標高1400メートルの高層湿原です。


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 湿原の中央に浮かぶ島に匠屋敷の祠があり、説明板に籾糠山の由来が書かれています。


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 歩道脇に群生するミツバオウレン。


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 イチゴに似た三出葉。この種の根茎が生薬(健胃薬)の黄連になるそうで、根っこは黄色だそうです。


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 湿原脇の木道、ミズバショウの葉は巨大化し始めていました。


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 天生湿原を南端から眺めたところ。


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 一旦谷間へ下ってミズバショウ群生地へ、ここにも扉がありました。


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 浅い流れを渡渉、この手前もミニ湿原になっていて、リュウキンカやミズバショウがありました。


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 これはハクサンカメバヒキオコシ?


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 ベンチが設置されているミズバショウ群生地は、とても雰囲気の良い場所です。


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 ブナを見上げる、おそらく200年近くここに居るのでしょうね。


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 ミズバショウ群生地には木道がないので、遠くから眺めるだけ。


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 残念ながらミズバショウの花の最盛期は過ぎていました。リュウキンカの黄色い花がアクセントに。


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 カラ谷を登って行くと、途中にカツラ門休憩所。以前の歩道はカツラの樹間を通っていたので、この名前が付いているのでしょう。


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 カツラの大木が並んでいます。株立ちになるので個体として何本あるのか良く分かりませんね。秋になると周辺に甘い香りが漂うはずです。


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 歩道脇にあったタケシマランの群生。


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 タケシマランの花は垂れ下がっていて見えないので、撮影のため裏返してみました。地味な花ですが、秋になると真っ赤な実になって目立ちます。


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 歩道脇のサンカヨウ。花は終盤に近づいていましたが、見頃の株もありました。籾糠山頂近くにも自生していましたが、見頃を迎えている株も、終わった株もあって、必ずしも開花時期と標高に相関がある訳ではないようです。


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 サンカヨウを観察してみると、ほとんどの株が2枚目の葉っぱから花茎が伸びていました。まれに3枚目から出ている株もあります。


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 カラ谷の上部「木平分岐」に到着、ここから籾糠山の山頂をピストンします。


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 分岐近くにあるトイレブース、公園内には全部で3ヶ所あります。


 テント内には携帯用のトイレキットと便座が用意されています。
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 実際に使ってみましたが、キットは便座全体を覆う大きさのポリ袋に、あらかじめ吸収パッドが接着されているタイプで、広げて被せるだけで簡単でした。吸収体の許容量は大人3回分とのこと。
 使用済みのキットは、帰りに公園入口近くにある回収BOXに入れられますが、できるだけ自宅に持ち帰って欲しいとのことで、そのようにしました。代金は1つ400円。


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 分岐から急な階段道が続きますが、歩道脇に次々と現れるムラサキヤシオの花に癒やされながら頑張ります。


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 籾糠分岐 写真向かって左が山頂方面、右がブナ探勝路(尾根道)経由でカラ谷分岐まで下ります。 


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 マイヅルソウは公園内全エリアの歩道脇でたくさん見かけました。人が道を開いたことによって住処を得たと言えますね。花が開いていたのは公園入口付近と湿原付近のわずかな株だけで、見頃はまだこれからです。写真は山頂手前に自生していた株でツボミが見えます。


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 この中に写っているサンカヨウがどれだか分かりますか?複数あると思うのですが、私も花がないと自信がありません。


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 また別の場所で撮影したマイヅルソウ、ツボミがかわいい。


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 樹間からわずかに見えたのは白山の北方にある笈ヶ岳。籾糠山より100メートル高いだけですが、雪が残っていますね。


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 籾糠山の頂上です。三等三角点「籾糠山:1744.20m」が埋まっています。


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 昨年新しくなった標識 


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 北アルプスの立山連峰が良く見える場所ですが、この日は雲が多くてダメでした。


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 白山のすぐ近くの山なのに、手前の猿ヶ馬場山に遮られて全く見えないのが残念…



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 新標識は「金輪継ぎ」という宮大工さんの技法で組んであるそうです。重い標識も分割すれば担ぎ上げる負担が軽減できますね。


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 近くに置いてあった旧標識のかじり跡、新標識は木酢液を塗ったらクマ被害が減ったそうです。昔、炭を焼いていた谷にはクマは出なかった…という地元の言い伝えからヒントを得たそう。


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 ミツバノバイカオウレン(実)※周りの葉はマイヅルソウ 葉はミツバオウレン似の三出葉で花はバイカオウレンに似た梅形です。ミツバオウレンの実はこれより細くて繊細な感じ。


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 ランチはトマトジュースで作ったシーフードヌードル。トマトはクエン酸を含み疲労回復効果があり、teppan_も実際に効果を実感しました。


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 籾糠分岐の標識にはクマ?にかじられた跡が… 貼り付けてある名板は厚くて丈夫な樹脂なので、さすがに噛み切れなかったようですね。


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 木平分岐に戻って次は木平探勝路へ。階段脇で咲いていたノウゴウイチゴは初見で、ずっと見てみたいと思っていた花です。指と比べてもらうと分かるように、すごく小さな花です。他のイチゴ類との違いは花弁が7~8枚であること。在来種の野イチゴのひとつで、名前の由来は能郷白山で最初に見つかったから。


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 ノウゴウイチゴの葉 大きさに随分個体差がありますが、成長途中だからなのかな?


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 木平湿原(きだいらしつげん)


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 この時期特に目立った植物はありませんでしたが、


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 モウセンゴケが湿原の初夏を謳歌していました。


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 スミレの群生


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 捩れたダケカンバ、雪が多いからでしょうか?


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 ブナやダケカンバは大きいものが多いです。


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 こちらの尾根道でもサンカヨウをたくさん見かけました。


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 手のひらくらいの小さな株でも立派に花を咲かせていました。


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 カラ谷分岐手前で集まって自生していたキヌガサソウ。野生種とは思えない豪華さです。


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 カラ谷分岐に戻ってきました。このあと湿原の西側を歩いて駐車場へ。


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 湿原の各所にクマ除けの一斗缶がぶら下げてあります。ストレス解消に思いっきり叩いてみて下さい。


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 曲がり角にある最終標識


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 エンレイソウの群生。生薬になるそうですが、これだけあればかなり延齢できそうですね。


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 携帯トイレを使ったらここに代金400円を入れます。


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 公園入口まで無事帰ってこられました。季節を変えてまた訪れようと思います。


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 国道脇でたくさん見かけたタニウツギ。他にも桐の花やトチノキの花を幾つも見かけました。


※撮影した野草のレポートはこちらのリンクをクリックして下さい↓
 https://teppan2.blog.ss-blog.jp/2023-06-06


(おまけ)

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 帰りにラーメンを食べに高山市街へ。


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 飛騨国分寺の三重塔


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 境内にそびえていた銀杏の巨樹。
・国指定天然記念物 樹齢:推定1250年以上 目通り:約10メートル 樹高:約28メートル
※国分寺WEBページより→https://hidakokubunji.jp/html/ginkgo.html


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 本場の高山ラーメンを食べてみたくて「なかつぼ」さんに来ました。


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 中華そば(高山ラーメン )大盛&並盛


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 高山市内を流れる「宮川」は下流の富山市に入ると「神通川」と名前を変える。源流は川上岳で、南にある水無(みなし)神社が名前の由来と思われる。(飛騨一之宮)


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 下呂市内にある「飛騨川温泉 しみずの湯」で汗を流してから帰りました。

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