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常滑やきもの散歩道 2024/3/7 [お出かけ]

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 常滑やきもの散歩道「土管坂」


 やきものと中部国際空港(セントレア)の街、愛知県常滑市。INAXライブミュージアムを観覧した後、観光協会推奨の散策コースを歩いてきました。やきもの散歩道は6年前に少しだけ歩いたことがあります→https://teppan.blog.ss-blog.jp/2017-09-29

 常滑焼は日本六古窯の一つで古くから窯業が盛んな地域。市のWEBページによりますと、地名は「とこなめ」と読むのか?「とこなべ」と呼ぶのが正しいのか?紛糾した時代があったそうです。ルーツをさかのぼると万葉集に「常滑」という語を詠んだ歌があり、そこには「とこなめ」とあったそうです。
 由来は土壌にあるのではないかと言われ、「常」は「床」、「滑」は「滑らか」という意味で、粘土層の露出が多く、その性質が滑らかなため「とこなめ」と呼び、そうした習俗が地名として定着していったと考えられているそうです。
・とこなめ観光ナビ→https://www.tokoname-kankou.net/
・やきもの散歩道紹介とMAP→https://www.tokoname-kankou.net/spot/detail/1/
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 常滑市陶磁器会館の駐車場にクルマを置いてスタート。会館内の券売機で駐車券500円を購入してダッシュボード上に掲示しておきます。会館の陶磁器ショップで2,000円以上の買い物をすれば500円のキャッシュバックあり。


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 八重咲きの梅がきれい


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 やきものの街を象徴するレンガ煙突ですが廃業しているようでした。


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 常滑市名物・巨大招き猫「とこにゃん」


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 裏側に回るとちょっと残念な姿


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 散策コースには所々こうした飲食店があります。


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 広場に置いてあったオート三輪車のコックピット


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 あてにしていた足湯カフェ奥の飲食店はお休み、仕方なく他をさがしました。


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 少し歩いて見つけた古窯庵さんに入ることにしました。


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 落ち着いた雰囲気で寛げるお店


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 鬼おろしそば @1200円 おつゆをかけ回していただきます、美味しかったですよ。


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 今が旬のミモザの花と蔵


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 ランチの後はデンデン坂の途中にある廻船問屋 瀧田家へ


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 ここ瀧田家は廻船主の家で、江戸時代から明治時代初期にかけて伊勢湾周辺地域と江戸や上方を結ぶ輸送を担っていたそうです。


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 1850年頃に建てられた居宅が復元展示されていて2階にも上がれます(入館料300円)


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 上口の間


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 土間の梁が見事


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 庭に水琴窟が仕込まれていて、竹竿で音を聞くことができます。


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 瀧田家のすぐ下に休憩所広場があり、こんなオブジェが置いてありました。


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 再びデンデン坂を登って土管坂方面へ、法面にズラリと埋め込んであるのはお酒や薬品を入れる土瓶です。


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 常滑青年会議所主催でドミノを使った事業の顕彰額(30年前)


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 常滑観光の象徴「土管坂」はインスタ映えスポットとして人気の場所です。この日も代わる代わる観光客が訪れていました。


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 土管が埋め込まれた道


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 土管坂の途中に案内があったので行ってみますと、


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 民家がそのまま休憩所になっていて、お土産が置いてありカフェもあるようでした。


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 土管坂近くにある「土管坂花園」のユーモラスなタヌキのやきもの


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 ネモフィラが咲いていました


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 猫バスに乗る猫かな?


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 狭い露地を縫う様に進みます


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 雑然とした感じがやきものの街らしさを醸し出しています


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 登窯広場


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 壁面に埋め込まれた大瓶


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 やきものオブジェ


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 展示工房館


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 1階は窯と焼かれていた製品の展示、2階は絵付けの体験教室と陶磁器のお土産コーナーがありました。


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 かわいいハングル文字の説明書き


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 少し移動して登窯「陶榮窯」の展示 


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 登窯から神社へ続く坂道からの風景、煙突が見えるところが焼き物の街らしい。


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 坂道の法面には土管が並べられていました。


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 神社の入口にあった常滑地区の山車紹介パネル。常滑春まつりでは3月末~5月初めにかけて各地区で山車が曳き回される。市内全域で合計21輌の山車があるそうです。


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 神明社


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 表参道側からの風景


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 手水舎には焼きもの吐水口

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 散歩道には幾つかこうした窯元直売店があります。


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 民家の土台に埋め込まれた硫酸瓶


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 小径の壁面


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 道端に積み上げられた土管 


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 野ざらしになっていたユニークなやきもの


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 常滑市の花「山茶花」をモチーフにしたマンホール蓋
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 道に埋められていた「電纜管:でんらんかん」、地中電線を保護するものだそうです。


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 煙突屋ガーデンカフェ


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 散歩道の途中に「やきもの散歩道大駐車場」もあり、ここなら300円で駐車できます。お隣に農産物の産直ショップもあり、帰りにちょっとお買い物するならこちらがおすすめ。ゲートはありません。クルマを先に駐め、駐車券を購入してダッシュボードの見えるところに掲示しておく方式です。

(あとがき)
 やきもの散策道は狭い露地が入り組んでいて坂道が多く、飲食店、窯元直売、資料館などが点在していて、探検気分でワクワクしながら歩けるところが観光客にとっては楽しいです。

 ただ、前回訪れた瀬戸の街と同様に廃業した窯元も幾つか見受けられ、現代では厳しい業界であることが覗われました。また、クルマが通れない狭い道が多く坂道もキツいので、実際に住むとなると大変だろうなあと感じました。
 古くから続く成熟産業の街には風情を感じます。観光客としての勝手な思いですが、常滑の街がこのままずっと存続していってもらいたいと願っています。


(とこなめ陶の森)

 散策を終えてからもう1ヶ所、「とこなめ陶の森」を訪れました DSC01714.JPG
 ここには資料館(写真)と陶芸研究所、研修施設があります。


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 資料館入口にあった常滑焼の大皿は直径約2メートル重さ450Kg


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 これは電らん管の傘立てでしょうか?面白いすね。


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 常滑焼の歴史を時系列で展示


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 「常滑の暖房具」企画展


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 暖房器具でやきものと言えば火鉢ですね。teppanが幼ない頃はすでに主役ではありませんでしたが、実家でも使われていました。


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 土日祝祭日は実際に炭を入れてあり暖かさを体験できるそうです。


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 練炭を入れて使う暖房器具


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 こちらはコタツに入れて使うものだそうです。


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 続いて常設展示コーナーへ 巨大な瓶が置いてありました。


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 2階から眺めた展示コーナー


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 身長より高いやきものを作る際に職人が履いた高下駄


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 巨大な土瓶はかなり重そうですね


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 常滑焼と言えばこの赤い急須。取っ手、茶こし、注ぎ口、蓋の組み合わせで100通り以上できるそうです。


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 硫酸瓶を積み上げた窯のミニチュア


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 こちらは多孔陶管(セラダクト)と呼ばれる製品で電らん管の一種、地中に埋められているケーブルを保護するものだそうです。日本各地の空港や高速道路のトンネル、港や発電所などで使われているとのこと。


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 常滑焼は招き猫や猫の置物なども多く焼かれているそうです。

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