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【鈴鹿】頭蛇ヶ平 丸尾~木和田尾周回 2024/3/14 [山歩き・ウォーキング]

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 頭蛇ヶ平ピークにある鉄塔



【駐車地】簡易パーキング ふじわら
Mapcode: 290 371 044*53

 三重県いなべ市と滋賀県東近江市境に連なる藤原岳・御池岳山域を歩いてきました。藤原岳の西端にある頭蛇ヶ平(ずだがひら)ピークから御池岳六合目のカタクリ峠間の稜線には北東側から接続する支尾根が幾つかあって、登路として使われるルートがあります。その内そのひとつ「丸尾」を以前から歩いてみたいと思っていました。

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 国道306号線沿いにある「簡易パーキングふじわら」にクルマを駐車してスタートしました。


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 先週末に雪が降って藤原岳稜線は白くなっていました。


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 国道を白瀬峠登山口へ向かいます。


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 国道306号線は三重県津市から滋賀県彦根市までの延長約85キロで、ちょうど60.0キロメートル地点の切りの良い数字の標識がありました。例年3月末くらいまで鞍掛峠が冬期通行止めです。


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 東にある養老山地から日の出を迎える時刻。


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 水田の水は凍っていました。


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 国道から林道へ入り、獣除けフェンスのゲートを抜けて行き止まりまで行くと山口配水池。奥に2~3台車を置けるスペースがあります。


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 配水施設のすぐ奥、左が白瀬峠道の登山口で右が冷川林道の入口です。登りに使う予定の「丸尾」は右へ入ります。


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 朝陽に照らされた山、奥の山がこれから通過する予定の「寒山」です。


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 入口から約400mほど歩くと階段付の堰堤があるので対岸へ移ります(冷川谷)


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 荒れた支谷に入って間もなく、足場の狭い地点を恐る恐る通過しているところ。無理せず谷底を歩いて行ってもすぐ合流できます。


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 荒れた谷沿いを踏み跡を辿りながら上流へ向かいました。


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 支尾根に取り付くと次第に急登になってきました。


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 途中にあった固定ロープは切れそうでした。引っ張る度に擦れるのでこの結び方だと良くないですよね。


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 穴の空いた石柱、なんでしょうか?


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 気温5℃


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 P520独標付近にあった炭焼き窯跡。


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 寒山手前の尾根には地形図に描き切れない小谷がありました。


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 寒山(さぶやま)の標識。細長い山頂部は北へ進んでしまいそうになりますが、この標識のある一番高い地点から南西へ90度向きを変え急降下します。


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 崩壊地から見た鞍掛峠


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 崩壊地東側の急斜面をトラバース気味に進みます。固定ロープがあったりで滑落注意。


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 P906独標手前の急登です、雪が少ない西寄りを行く。


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 比較的締まった雪で登りやすい、キックステップでザクザク行きました。


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 P906は広々としています。


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 小さな足跡はテンでしょうか?


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 冷川岳(荷ヶ岳)に到着。名前は冷川(ひえがわ)谷源流の山という意味でしょう。”荷ヶ岳”という別名は昔は杣人の往来があったからでしょうか?


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 前方に見える頭蛇ヶ平をめざします。


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 白瀬峠までは下り


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 「白瀬峠」古くから御池岳を経由して君ヶ畑へ通ずるルートの峠道だったと思われる。麓の旧白瀬村が名前の由来ですが、峠のすぐ南に白船大神の祠があったそうで「白船峠」の別名があります。


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 白瀬峠から頭蛇ヶ平までは比較的緩やかな尾根。


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 前方に鉄塔が確認できるようになると、背後の御池岳が大きくなってきます。


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 木和田尾ルート分岐標識。


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 R198鉄塔のある頭蛇ヶ平ピークは風の通り道なのと、陽当たりが良いので雪が残っていませんでした。ここは東西に長く伸びている藤原岳の西端峰で、2番目に高いピークです。


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 二等三角点「坂本村:1143.00m」 2ヶ月ぶりに再会。


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 三角形の天狗堂、手前の白い山が土倉岳。


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 鉄塔下のヘリポートで昼休憩。


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 眺めも良くコンクリートで快適な場所です。


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 登って来た丸尾の向こうに焼尾山と三国岳、さらに奥が霊仙山。


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 帰りは木和田尾ルートへ。急斜面でも積雪のおかげで難なく下れます。


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 L202鉄塔から尾根を離れて谷間を下りました。1月のハイクではこの枯れ木付近を深雪に難儀をしながら登りました。


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 デブリ(débris) ロールケーキがたくさん転がっていました。


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 自然の造形ってほんとうに面白いですね。


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 下ってきた支谷を見上げる。


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 坂本谷上部です。以前は登山道があったそうですが、土石流により通行禁止になったままです。


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 計画では坂本谷を詰めて白瀬峠分岐(木和田尾)へ出るつもりでしたが、谷底は落石が怖いし谷沿いも歩き難そうだったので、P841へ直登しました。


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 P841の標識近くに出ました、ここからR201鉄塔まで400mくらいです。


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 R201鉄塔 尾根の頭に建っているので眺めが良いです。


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 R201鉄塔から旧道を下りました。


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 壊れた古い標識


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 R202鉄塔


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 尾根から平坦地に下りた地点が白瀬峠道5合目です。


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 五合目からは谷沿いの道を一気に下る。


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 石灰岩の絶壁


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 写真の橋を渡ると一気に道が広くなり登山口は近いです。


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 配水池から先の林道脇にはミヤマカタバミがたくさん咲いていました。


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 「簡易パーキングふじわら」に戻ってハイキング終了。

(あとがき)
 冬期は国道306号線が通行止めになるため、三重県側から御池岳を目指そうとする場合は木和田尾がメインルートですが、丸尾を使えばさらにカタクリ峠寄りに出られるので選択肢となるルートだと思います。
 標高900m手前から積雪がありましたが吹き溜まりでヒザ程度、適度に締まっていて凍結がなかったので、アイゼンなしでも登下降する事ができました。雪があったので無理かな?と思っていましたが、旬な福寿草の花を見ることができて良かったです。

 以下ハイクで見かけた花達

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 ヤマネコノメソウ


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 マルミノウルシ(丸実野漆)トウダイグサの仲間で春咲き。”ウルシ”の名は切ると白い液体が出るからのようです。三重県絶滅危惧IB類(EN)


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 フクジュソウ(福寿草) 三重県絶滅危惧Ⅱ類(VU)


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 日本に自生する福寿草は最近まで1種類だと考えられていたが、染色体を調べたりして現在は4種類あるとされています。藤原岳にはエダウチフクジュソウとシコクフクジュソウの2種が自生しているというWEB記事を見たことがあります。


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 オニシバリ


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 ミヤマカタバミ


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 フキノトウ

(コース状況)
※標高900メートル付近から上は積雪あり。凍結はなく適度に締まった雪質だったのでキックステップで登下降。アイゼン等滑り止めは使用せず。
・山口→冷川岳(丸尾ルート)
 山口登山口から冷川林道を400メートル程進んだ所にある階段付堰堤を渡る。寒山に着いたら尾根なりに進まず、90度向きを変えて南西へヤセ尾根を急降下する。
・頭蛇ヶ平下、L202鉄塔→坂本谷上部
 登山道ではありません。案内標識等なし。積雪の急斜面をキックステップで下降。谷底から木和田尾登山道までは谷沿いの急斜面を適当に登る。
・R201鉄塔→5合目平坦地
 旧道の尾根を下降(案内標識なし)


タグ:鈴鹿の山
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