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[次項有]2022年2月より新着記事はブログ「てっぱん家2」に移行しました、これまで同様よろしくお願い申し上げます。
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ジブリパーク 青春の丘・ジブリの大倉庫 2023/2/16 [お出かけ]

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 愛知県長久手市のモリコロパーク(愛地球博記念公園)内にあるジブリパークは、スタジオジブリのアニメ作品を実体で表現する美術館の一種です。先月の「どんどこ森」に続いて、今月は「ジブリの大倉庫」と「青春の丘」へ行ってきました。

 「どんどこ森」のレポートはこちらをクリック

 ジブリパーク公式サイト→https://ghibli-park.jp/
 愛・地球博記念公園(モリコロパーク)公式サイト→https://www.aichi-koen.com/moricoro/
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 公園ゲートです、先月来園した時はスルーしてしまったので写真撮影しておきました。

 ジブリパークで現在観覧できるのは3エリア。それぞれ日時指定のチケットを予約する必要があります。先月訪れた「どんどこ森」もそうでしたが、チケットは全て娘達が用意してくれたので爺さん婆さんは付いていくだけ、ありがたや~

【ジブリの大倉庫】
 名前の由来は読んで字の如くジブリの倉庫があるからです。記事の終わりに動画がリンクしてありますのでご覧頂きたいのですが、ジブリパーク誕生のきっかけとなるエピソードが鈴木氏によって語られています。

 その中で、7年前(2016年)に中日新聞社の白井会長が豊田市美術館で開催されていた「ジブリの立体構造物展」をご覧になって、”ジブリの展示物を全部モリコロパークに持ってきて倉庫を造ったらどうか”とおっしゃったのが始まりだったとか。
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 そして2005年に開催された愛知万博で公開された「サツキとメイの家」がモリコロパーク内で今日まで維持管理され、多くの見学者を集めていた事が誕生の大きな推進力となったことは間違いないです。


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 午後の入場時刻が決まっている「青春の丘」は後回しにして、まず「ジブリの大倉庫」に入りました。セットチケットだとこちらの大倉庫はいつ入館してもOKとのことで、10時のオープンと同時に入りました。(休日は9時OPEN)

 「ジブリの大倉庫」があるのは、かつて屋内プールだったところ。館内は明るく、まるでジブリパーク用にあつらえた様に違和感はありません。ちなみにお隣の建物ではアイススケートリンクが今も営業中です。

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 入口からいったん下ると中央階段、鮮やかなタイル張りの水路が真っ先に目に飛び込んできます。


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 コバルトブルーのタイル
 愛知県には瀬戸焼(赤津焼)と常滑焼が、お隣り岐阜県には美濃焼があり、このあたり一帯は古来窯業が盛んな地域。これらのタイルも瀬戸の窯を借りて焼いたものだそうです。


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 階段の壁にはさりげなく「オーム」が埋め込まれていました。他にも遊び心が隠されている場所があるみたいです。なんでも114色20万枚ものカラータイルが使われたとのこと。teppanはこのタイルの構造物がとても気に入りました。これを見るだけでも訪れる価値があります。


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 映像展示室「オリヲン座」 三鷹の森ジブリ美術館で公開されている短編アニメーション全10作品を順繰りに上映する。ちょうど「くじらとり(2001年公開)」の上映開始時間でしたので、まず最初に見てきました。


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 中は撮影禁止なので写真はありませんが、170席の本格的な映画館はアール・デコ調でレトロな感じ。壁には丸窓があり上映が始まるとシャッターが閉じてくる。これは小さな子供が怖がらないような配慮だとか。上映していない間は外の階段から映画館の中が見えるようになっています。


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 こちらのタイル張りベンチもいいですね。


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 『天空の城ラピュタ』のオープニングに登場する空飛ぶ巨大な船、時々プロペラとオールが動きます。

 この日の計画は展示を見る前に食事を済ませ、欲しいお土産を先に買っておくこと。来場者が多く、遅くなると食べ物も人気のお土産も売り切れてしまうから。
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 カフェ「大陸横断飛行」は11時オープン間もなくして列ができました。


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 カフェは展示館の外にあります。オーダー品を受け取った時点で店内はすでに満席でした。


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 この日は風が冷たく室内席で食べたかったのですが、仕方なく外のテーブルでランチ。大倉庫は他では飲食できませんので、休日は席の争奪戦が起きるでしょうね。


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 メニューは各種サンドイッチ&ピザと飲み物(お酒あり)とシンプル、赤ワインを頼んだら”紅の豚”という名前でした。フランスパンのような硬目のパンなので、teppanみたいに前歯が弱い人は食べるのに苦労するでしょう^^; お値段はやはり高目です。
メニュー→https://ghibli-park.jp/about/tairiku-menu.html


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 南街へ行ってみます。アッチ・コッチとは?


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 「南街」は飲み屋街をイメージしているようで、赤提灯が『千と千尋の神隠し』の場面を連想させます。


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 通路には書店、プラモデル屋、駄菓子屋などが連なる。屋内プールのデッドスペースをこんな風に利用したんですね。
 本屋さんの名前「熱風書店」はジブリに由来する。スタジオジブリのWEBサイトによれば、社名の由来となった「GHIBLI:ギブリ」とは第2次大戦中のイタリア軍用偵察機の名前で、飛行機マニアの宮崎駿氏が”ジブリ”と命名したとのことです。元々の意味は”地中海に吹き込む埃を含んだ熱風”とのこと。”ギブリ”と聞くとteppanはイタリアの高級車マセラティ・ギブリの方を思い浮かべますけどね。


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 架空の求人チラシの中に、実際に開催中の岡本太郎展ポスターが混じっているところが面白い。


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 『天空の城ラピュタ』のロボット兵がいる「天空の庭」では撮影待ちの列ができていました。ここはかつて温水プールのスライダーがあった場所。



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 ”ジブリ作品は大きなテーマパークには向かない”とプロデューサーの宮崎吾朗氏は語る。
 アトラクションは皆無。インフォメーションが1個所ありますが、パンフレットも館内放送もBGMも説明書きも一切ない。建物のカラフルな色使いといい、ジブリ作品の予備知識を持たない子どもたちもワクワクしながら楽しめる、秘密基地やおもちゃ箱のようなものをイメージしているんじゃないかな?あくまで公園の中の遊具や展示物の一部だという位置づけなんでしょう。

 コアなジブリファンじゃない人にとっては物足りない、もっと来場者にプッシュしてくるサービスが欲しいと感じる人も多いでしょう。でもそれはファンそれぞれが作品に抱いているイメージを壊さないように配慮しているとも言えます。ここはジブリファンがずっと温めてきたイメージを、実体を見て触って再確認できる場所なのです。

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 この丸い部屋は『千と千尋の神隠し』湯婆婆の執務室を再現した「にせの館長室」。元々屋内プールにあったものをそのまま利用している。アニメに対しての忠実度で言えば変だぞ!となるわけですが、teppanは既存の構造物をできるだけ残そうという宮崎吾朗氏の考えに賛同します。
 この屋内プールの建物だってリノベーションするより建て替えた方が簡単だったはず。あえてそうしなかったのは、プールを利用した事のある人の思い出を少しでも残そうという配慮があったに違いないと思うのです。

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 執務室の中には入れませんが、こちらも撮影待ちの列ができていました。


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 左がグッズショップ「冒険飛行団」。店内は平日でもまともに歩けないほど賑わっていましたが、入口前に設置されたテープパーティションが休日の混雑ぶりを物語る。右はミルクスタンド「シベリ*あん」で、『風立ちぬ』に登場するお菓子「シベリア」と瓶牛乳などを売っています。


 企画展示コーナーの「ジブリがいっぱい展」には世界中から集めたジブリ作品のポスター、映像・音楽パッケージ、書籍などが展示されていました。
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 今年(2023年)公開予定の宮崎駿監督による最新作。


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 カウンターのトトロ


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 展示コーナーのおしまいに実物大のネコバスが待っていた。


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 『床下の家と小人の庭』入口の扉は蒲鉾板だ


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 『借りぐらしのアリエッティ』の世界を表現していて、来場者が小人になったかのような錯覚を狙っている。


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 リアルなしょう油差しは50cmくらいある大きなもの。中身が緑色なのはお茶が入れてある設定なのかな?主人公が西洋人なのに舞台が日本というギャップが面白い。


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 灰皿?のお風呂


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 お父さんの仕事場。マジックインキ、ボンドの容器、乾電池はまさにニッポン。机に置いてあるのはサイズ的に豆電球だと思うのですが、フィラメントやねじ部のピッチが実物と違う気がします。もしかして白熱電球を参考にしちゃったのかな?


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 「小人の庭」は巨大な植物でいっぱい。


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 感心したのはその精巧さ、本物そっくりです。


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 派手な園芸種とかではなく、どれもその辺で見かける雑草ばかりなのがいいです。ただ、実際にはこれらの花が一斉に咲くことはありませんけどね。それにしても見事な出来映えでした、いったいどうやって作っているのでしょうか?

 そして最後に訪れたのは「大倉庫見学路」。過去に製作したジブリ作品の展示物などが収納されていて、その内の幾つかを見られるようになっています。
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 「コニャラ」はジブリのスポンサー・日清製粉のキャラクター。この大きなのは通称「コニャラ大仏」と呼ばれているそう。


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 展覧会やイベントなどに出品されたものが収納されているらしく、大多数は梱包されたままになっていました。この場所こそ「ジブリの大倉庫」の核心部と言えます。おそらく今後は箱の中身を順繰り小出しに展示していくのでしょうね。


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 ハウルの動く城
 teppanは以前に立体構造物展で見た『千と千尋の神隠し』の油屋模型がもう一度見たいのですが、この倉庫のどこかで眠っているのだろうか?

 来場者に一番人気の「ジブリのなりきり名場面展」には14場面の等身大展示があり、来場者がジブリキャラになりきって写真撮影できるそうです。できればカオナシと記念撮影したいと思っていたのですが、長蛇の列を見て戦意喪失…入らずに出てしまいました。
 大倉庫は全部見て回ったわけではないし、ゆっくりしていた訳でもありませんが、滞在時間は約3時間になりました。もし真剣に見て回ったら丸1日かかるでしょう。


【青春の丘】
 予約時刻が迫ってきたので「青春の丘」にやってきました。ちなみに予約時刻の30分後までなら入場させてもらえます。ここは『耳をすませば』・『猫の恩返し』に登場する建物などが再現されています。
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 黄色と白のテントが入口。中に入るとロータリーになっていて中央にヒマラヤスギが植栽されています。一番奥が地球屋、左に猫の事務所が建っています。ちなみに、『耳をすませば』に登場する風景は東京都多摩市の聖蹟桜ヶ丘周辺の街がモチーフになっているとのことです。


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 入口前の広場にお洒落なトイレがあります。


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 「青春の丘バス停」の待合室、壁の落書きも展示物のひとつです。近くの公衆電話ボックスは本物だと思ったので試しませんでしたが、それも展示物で受話器を取ると何やら聞こえてくる様です。


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 バス停の隣には郵便ポストもあり、地球屋で購入したポストカードに切手を貼り投函すればジブリ記念消印が押されて実際に郵送できるとのこと。


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 『猫の恩返し』に登場する猫の事務所、アニメに忠実に再現されています。高さは2メートルほどですが近くで見ると本物の建築物だと分かります。郵便受けにはちゃんと新聞が入っていると言うこだわり様。
 ※最近柊あおい氏の原作「バロン 猫の男爵」を読む機会があったのですが、作中では猫の事務所に”地球屋”の看板が付いていて、建物のデザインも違っていました。2023/2/26追記


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 中を覗くとバロンとムタが何やらお話中。


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 家具や調度品も本物と見紛うばかりの精巧さです。


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 『耳をすませば』に登場するアトリエ「地球屋」は聖司のおじいさんのお店。そのまま入ると2階の店内で、1階はバイオリン工房になっています。3階には上がることができませんでした。
 アニメに登場する大きなカラクリ時計の実物があり、スタッフの方から10分遅れていると教えてもらいました。毎正時と半時には実際にカラクリが動くのを見学することができます。


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 聖司の自転車とジャンパー、これを着て自転車に跨がり記念撮影もOK。


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 地球屋の下には主人公・月島雫の書いた小説をイメージしたという洞窟があり、チケットがなくても入ることができます。


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 「青春の丘」を出て公園内をのんびりお散歩。途中のベンチに「ムタ」が座っていました。

 ジブリパークにはアトラクションはありません。有名なテーマパークや遊園地のような場所だと思って訪れた人は期待を大きく裏切られるでしょう。でもジブリファンなら一日中楽しめるところです。まだジブリアニメを知らないなら、じっくり見てから訪れてみてはいかがでしょうか?


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 リニモの駅方向を眺める。寒いけど良く晴れた一日でした。



 ジブリパーク・オープニングセレモニー(2022/10/31)

※今後のOPEN予定エリアについて、報道リンクを載せておきます。
「もののけの里」「魔女の谷」の新イメージ公開 ジブリパーク2023年度整備計画

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