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[次項有]2022年2月より新着記事はブログ「てっぱん家2」に移行しました、これまで同様よろしくお願い申し上げます。
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【鈴鹿】割谷の頭・ハライド・南コブ・ネコ 2023/11/19 [山歩き・ウォーキング]

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 ハライド山頂から御在所岳・国見岳・青岳


 
(駐車地)鳥居道駐車場(トイレあり)
Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/TbVGjQK3xeLWSyBJ6 
 恒例の鈴鹿合宿、初日は南鈴鹿の仙ヶ岳を歩きました→https://teppan2.blog.ss-blog.jp/2023-11-22
 山歩きが終わったあと合宿所へと向かいました。
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 北谷沿いにある御在所岳・裏登山道を歩いて「藤内小屋」めざします。


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 藤内小屋までの間に2つの橋が架かっていますが、どちらも頑丈なものに架け替えられました。度々流されていましたが、これで10年は大丈夫だろうとのこと。とても歩きやすく、設置して下さったボランティアの方々に感謝です。


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 駐車地点から1.3キロ・標高差180mを40分ほどかけて登っていきます。ひと山歩いた後なのと、着替えや宴会用のお酒を担いでいるので結構辛いです。


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 ときどきハイカーやクライマーの方々とすれ違いながら、ようやく藤内小屋が見えてきました。たまたますれ違ったペア(ご夫婦かな)のハイカーさんと言葉を交わしましたが、なんと栃木県からいらっしゃったそうです。全国的にはマイナーな鈴鹿でも、御在所岳はそこそこの知名度があるようです。
 小屋が見えた時のあの安堵感、玄関で歓迎してくれる小屋番さんの顔を見るのが嬉しい。毎度の事ながらこの小屋に来てよかったと思うひとときです。


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 小屋前からは伊勢湾を眺めることができます。


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 ひといきついたら早速缶ビールで乾杯。この日は天候が優れずキャンセルがあったそうで、宿泊者は私達グループのみでした。


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 地酒はメンバーがそれぞれ選び抜いて担いで来たもの。どんなお酒が飲めるのかもお互いの楽しみのひとつ。


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 おまちかねの夕食。肉じゃが、茄子とピーマンの炒め物、ナメコおろし、ほうれん草のお浸し、湯豆腐など。家庭料理ですが山小屋のごはんとしてはかなり豪華なもの。近頃は一流レストランと見紛うような食事を提供する山小屋もあるそうですが、teppanはこういったごはんのほうが嬉しいです。


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 宿泊者が4人だけだったこともあり、食後はスタッフの皆さんや身内の方と一緒にアットホームな一夜を過ごすことができました。オーナーさんと卓を囲みながら色々なお話を聞かせてもらい、楽しい貸し切り宴会は遅くまで続きました。


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 小屋の皆さんは私達が寝てからも何やら遅くまで起きていた様ですが、時間通り朝食準備ができていました。それにしても元気だなあ。


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 こちらが朝食メニュー。”尾頭つきだよ”と番頭さん、ユーモア溢れる楽しい方です。ナメコもそうですが、ご飯と一緒に炊いたムカゴも天然もの。食事に出してあげようという気遣いが嬉しいですね。
 ムカゴを知らない人もたくさん居ると思いますが、自然薯(ヤマノイモ)のツルにできるミニサイズの芋で、生でも美味しく食べられます。食べず嫌いの人もいるので、出しても大丈夫か前日に聞いてくれました。


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 一晩英気を養って出発。4redsさんは入道ヶ岳を登頂されるのでここから別行動、再開を約束して小屋を後にしました。(kameさん撮影)


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 小屋のすぐ東、渡渉して裏道を離れ腰越峠をめざします。


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 不動谷沿い(右岸)を登っていくと幾つか五輪塔が建っていました。昔々この辺りに三嶽寺があったそうで、その関係者の供養塔でしょうか?


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 谷を渡渉して左岸に移ると広々とした場所があって、三嶽寺跡の標識と手洗石があります。 かつてこの地にあって、織田信長の命で滝川一益に焼き討ちされたと伝わる三嶽寺は、現在は菰野(湯の山)と千種に分かれて存続しています。ちなみに、湯の山温泉の「僧兵まつり」はその出来事に由来しているようです。


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 少し南へ進むと左手の尾根に向かって階段が登っていました(kameさん撮影)


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 階段が終わったところの鞍部に「鐘突堂」の標識。鞍部を越えて割谷を下って行くと鳥居道キャンプ場に出られるようで、昔は三嶽寺の参道だったルートです。めざす腰越峠は向かって尾根を左ですが、一旦右へ歩いて「割谷の頭:わりだにのかしら」へピークハントに行きました。


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 鞍部から約200m 10分ほどで割谷の頭に到着、ここを訪れるのは丸11年ぶりです。


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 鎮座する岩に「界」文字が刻まれているのが印象的なピーク。北谷上流の兎の耳から眺めると端正な三角形をしているそうです。「界石」は国見尾根の途中でも見たことがありますが、大昔に菰野と千種の間で起こった境界線争いの決着を付けるため、「国見尾根」と「割谷の頭」で線引きした名残だと思われます。


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 木々の間からは御在所岳・藤内壁が見えました。


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 鐘突堂跡(鞍部)に戻ったら、今度は反対側へ急なヤセ尾根を登っていきます。真下の土が流れてしまった杉の木、根っこの先だけで支えている根性木。


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 分岐地点に到着。ここから左は歩いた事がありますが、今回は右へ初めてのルートで腰越峠をめざします。地形図には破線が描かれているので昔からの道だと思いますが、谷間の登下降を繰り返すみたいで、等高線の混み具合からすると結構大変そうです。


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 明瞭な道ではなくバリエーションルートと言った方が適当。


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 谷間のルートは崩れやすくどこが道なの?って感じ。迷いながら進むと標識があったりで、間違っていない事が分かる。


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 尾根を乗り越えた先の踏み跡に釣られて進んだらテープ目印を見失ってしまう。もう一度戻って探すと手前から谷へ向かうテープ案内が見つかりました。一気に谷底まで転げ落ちてしまいそうな急斜面を、微かな踏み跡をたどりながら恐る恐る下って行く(kameさん撮影)


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 新しいトラロープがあった地点。もうちょっと太い方が安心なんですが、贅沢は言っていられません(kameさん撮影)


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 なんとか無事谷底に降りられましたが、そこからの登り返しがまた急で岩ゴロゴロ。この傾いた標識のとおり大変でした。ほんとうに正規ルートなの?


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 谷間を登り切ると、後は峠までトラバース気味に行けば良いだけ、ようやく緊張から解放されました。


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 腰越峠から見上げた「ハライド」、漢字表記だと「祓戸」あるいは「原井戸」だそうですが由来ははっきりしないと参考書には書いてありました。


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 峠にあるケルン型慰霊碑の銅板には「山が人間達に 何を示唆して いるのか 知ることはいい 山もそれを 希望している 一九六九年 杉浦一子」と刻まれていました。


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 真っ赤な実を付けていたソヨゴ


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 ハライドの登り、岩の間を縫うように砂ザレの斜面を行きます(kameさん撮影)


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 後方の山は県境稜線にある金山


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 ハライドの山頂に到着。今年1月にも訪れましたが、その時は雲の中でしかも爆風にさらされてすぐに下山しました。


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 南方向に雲母峰と入道ヶ岳。s4redsさんは今、入道のどのあたりを登っているでしょうか?


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 ハライドから通称「コブ尾根」を東へ縦走、写真のような無名の鋭峰を越えたりします(kameさん撮影)


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 コブ尾根の続きはここから尾根を離れて左へ下って行きます。この先がちょっと分かりにくく迷いやすい。


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 南コブ手前の展望岩


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 県境稜線から釈迦ヶ岳(右端)谷間に朝明の登山基地が見えます。


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 だだっ広くてどこが頂上だか分からない南コブ 


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 南コブから風越峠の間も急降下で気が抜けません(kameさん撮影)


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 風越峠は東海自然歩道が通っています。北に下ると風越谷沿いを朝明へ、南は井戸谷沿いを下って湯の山へ通じています。


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 峠から東へ、ネコめざして直登します。(kameさん撮影)ここから先は今年1月のレポートに詳しいので簡潔に進めます→https://teppan2.blog.ss-blog.jp/2023-01-21


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 ネコ山頂の三等三角点「柿木沢:614.14m」広い山頂部は緩やかな3つのピークを持っていて、麓の千種から見上げると猫の耳の様に見えるのが由来なのかどうか?定かではありませんが興味深い呼び名ですね。


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 こんな標識も、設置者の飼い猫かな?この山は最近名前に惹かれて登る人が増えてきたようです。


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 鈴鹿300山のひとつ、笠岳のピークも踏んでから帰りました。


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 笠岳をピストンして東海自然歩道に降り立ちました。かわいらしい案内標識が立っていました。


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 井戸谷沿いの東海自然歩道は急階段が多く油断できません。でも滝が幾つかあって癒やされるコースでした。


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 東海自然歩道にも転石で渡渉する地点があるんですね。


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 こちらの滝も水量が多く豪快でした。


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 かけす橋を渡ってコメダの森を抜ければ(kameさん撮影)


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 この標識に出ます。ここまで来れば車の駐めてある鳥居道駐車まであと500mくらいです。



(おまけ)
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 帰りに三重県四日市にある「まぐろレストラン」でランチしてきました。(旧・大遠会館)


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 日曜日の午後ということもあり、食券売り場には列ができていました。写真じゃなく現物大サンプルが並べてあるので分かりやすくていいです。


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 ノンアルコールビールで乾杯。奮発して「盛合せ刺身定食」をオーダー、美味しかったです。「まぐろ豪快丼」もおすすめ。株式会社ダイエンフーズ https://www.maguro-restaurant.co.jp/

タグ:鈴鹿の山
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